【報告】きのこ博士と歩く「寿庵きのこクラブ」(第6回)&第7回目告知!
秋と言えばみなさんキノコを想像するでしょうね。そして、多くの人が食べれるキノコを考えるでしょうね。でも、食べるキノコよりも食べれないキノコの方が面白い!4月から開催の「きのこクラブ」も6回目。報告はTさんからです。
秋の松林のキノコ。いつから雨が降ってないのか・・そんなカラカラの松林を歩きました。キノコあるかな??って心配をよそに、松林に入るといきなり枝にサカズキカワラタケ。このキノコを見るのはきっとみんな初めてかな?
同じように枝から生えるチャダイゴケも見つかり、参加者の多くが初めてのチャダイゴケの不思議なキノコ(お茶碗の中に胡麻粒があって、その中に胞子があること、雨粒がお椀に落ちて、胞子が飛ぶこと)に興味津々。
今回は「松林のキノコをみよう」がコンセプト。
松などの針葉樹の朽木に発生するオレンジ色のチャツムタケがあちこちに目につき、光を浴びている姿、そして、針葉樹のちょっと暗いようなところに真っ白なスギヒラタケが、際立っていました。食することのできるキノコはウスヒラタケが見つかりました。
地面から生えている共生キノコは少なかったけど、それでもカバイロツルタケ、ベニタケの仲間に、チチタケの仲間は見つかりました。
そして毎回のように見つかる緑青腐菌。美しい色合いと子嚢のカップの状態が綺麗でした。
そして、卵かと思ったら・・スッポンタケの幼菌。これには一同びっくり!
近くにはよく似ているけど、全く違う、シラタマタケ。
中を割ってみると、全く違うことがよくわかり、すっぽんたけはこれから地上に伸びていくのだけど、シラタマタケはそのままの状態で胞子が中にできることを教えてもらいました。
「キノコとは思えない・・」と参加者から声が上がったのは、冬虫夏草のハナサナギタケ。
地上に出ている白い花のような場所から、ふわぁ~っと胞子が飛んだ姿を見たり、採取して綺麗に洗うと、中から蛹が菌糸に犯されている姿がはっきりと見えて、みんな「おおー!」って言ったり、顔を背けたりしながらも興味津々。きのこの不思議さがより伝わる発見でした。
そして秋の変形菌もエツキケホコリ。
変形体の状態から、子嚢のできた未熟から成熟までの全てのステージが同じ腐朽木に発生しており、もう、なかなかみられないその姿に(私は)大興奮でした。カメラ忘れてショックだけど・・(涙) ※下の写真はマクロレズで撮影したものです。
終了間際に、むかごを見つけて今夜のおつまみにお持ち帰りも。
結局20種ほどのキノコを観ることができました。針葉樹の森は影もあるし、カラカラと思ってても腐朽木はしっとりし、地面は土を少し返すだけで、しっとりとしている姿を見ると森がどれだけ水分を溜め、地球を守っているのか思わず感謝です。
報告はTさんでした。観察会の最後はちょっぴり採取したキノコを並べて名前のチェック、そこでようやく私も参加。参加者と先生のキノコ談議に花が咲きますね。座学などもしてほしい・・との要望も出ましたので、キノコについての勉強もまた企画したいですね。キノコは究極のSDGSの世界です。目の前で繰り広げられる持続可能の世界を皆さんに知ってもらいたくってこの「きのこクラブ」を立ち上げた経緯もあります。これから機会あればより専門的な学びもしていきたいですね。
次回のきのこ博士と歩く「寿庵きのこクラブ」は12月5日(日)の午前10:00~の開催になります。海岸の松林を今度は歩いてみる予定にしておりますので、ぜひ興味ある人はお問い合わせくださいね!!
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