キュリオスcurious
curiousという言葉があります。英語の勉強をした時に、その言葉をなんどか使いました。『I am a curious person』まさにそんなキュリオスな人の集まりが寿庵のお客さんだって思います。
この週末、変形菌の勉強会を2日に渡り開催しました。
変形菌ってなんだろう??初めての人も、過去2回参加した人も一緒になり、勉強しました。
大山の4月上旬は、まだ残雪のある季節。だからこそ、雪が好きな変形菌『好雪性(こうせつせい)』のルリホコリが見れるチャンスです。今回はこのルリホコリや同じく好雪性のハイカタホコリを見ることが目的でした。
この好雪性変形菌を見れる場所は限られ、西日本では、ここ大山くらい。なんだかマニアにとっては聖地みたいなものらしい。
「3か月間雪があるエリアでしか見られない」とのことですが、冬の3か月と言えば、ゲレンデがオープンしている期間にもあたります。温暖化の影響で雪が少なくなっている‥と近年言われるのですが、正直、年によってまちまちで、なんとなく肌感覚で雪が少ないな?と思っているレベル。でも、これから先、ルリホコリを観察することで雪不足を肌感覚ではなく、実感することになるかもしれませんね。もちろん、そんなことになっては困ります。
ルリホコリの消滅は、ゲレンデに雪が降らなくなる可能性を示唆。ゲレンデや雪依存で働いてる私たちにもかなりの影響を及ぼしている可能性があります。
足元の小さい変形菌を知ることで地球環境までもわかる。なんだかそんなことを思うだけで、小さい変形菌が、いとおしく感じてくる気がしました。そして、もっと知りたい!という気持ちも強まりました。
さて『キュリオスcurious』とは『好奇心』のこと。寿庵のイベントは、好奇心旺盛なお客さんの「知りたい」がベースになっています。
「6合目付近で見た、黄色い花は何?」
「登山道で聞こえた鳥の声は何?」
「粘菌って何だろう?」
「地図読みを勉強したい」
「キノコのことが知りたい」
毎日いろんなことを聞かれます。大山に来たみなさんがいろんなことに興味を持って、貪欲に「知りたい」と思うことに対し、私は勉強する場を提供しています。キノコに詳しい人は?花に詳しい人は?鳥に詳しい人は?変形菌に詳しい人は??と、あちこちに聞きまくり、ガイドさんや研究員の方、専門の先生にたどり着き、お願いをします。
それが寿庵で行う様々な企画になっています。最初はいろんなことを知りたい!という好奇心からすべて始まったのですが、知れば知るほど、これらが大山の自然環境にとって大事なことだと気づかされました。
これがただの枝に見えるのか?
それとも、何かが見えるのか??
それはあなたの好奇心次第です!
ということで、次回は6月15日(土)~16日(日)です。まだ内容に関しては未定ですが、夏の変形菌を探す会になりますので、興味ある方はぜひともご参加くださいね。※情報は今後アップします~。
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