【文化財紹介】明治屋ビルディング
大阪歴史倶楽部です。
大阪の本町エリアにある大正時代のビルをご紹介いたします。
明治屋ビルディング
大阪市中央区南本町2丁目にある明治屋ビルディング(現・風蘭ビルディング)は、1924(大正13)年に明治屋の大阪店として完成した地上7階、地下1階建のビルです。
当時の大阪市のメインストリートであった堺筋に面して建てられています(現在の大阪市のメインストリートである御堂筋が完成したのは1937年なのです)。
このビルは建物の角の部分を曲面にデザインし、その1階にメインの入口を設けたシンプルながらもお洒落なスタイルのビルです。屋上には塔屋(階段室とエレベータの機械室)があり、縁には壺型の飾りが配置されています。
当時としては大きなビル
このビルは、大正期のビルとしてはかなり大きなビルだと思います。当時の人々は驚いたことでしょう。栄光の大大阪時代の幕開けを告げるような、大きくてモダンなビルだと思います。
2006年まではこのビルの旧称のように1階には明治屋が入っていましたが、いまはコンビニエンスストアとなっています。
明治屋ビルディング(風蘭ビルディング)への行き方
明治屋ビルディング(風蘭ビルディング)は、大阪メトロ堺筋線の「堺筋本町」駅から徒歩約1分のところにあります。
おわりに
ここでご紹介いたしました建物などの文化財を見学したり写真や動画などを撮影されるときには、所有者さんや管理者さん、ご近所さんや周りの交通などにご迷惑がかからないよう、配慮しましょう。
許可なく他の人の敷地内に入ったりすることはだめです。またとくに建物内部の撮影はセキュリティの関係もありますので、必ず所有者さんや管理者さんなどの許可を得てくださいますようお願いいたします。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
(『大阪歴史倶楽部』第1巻 第10号 通巻10号 2021年12月25日)
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