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笑顔とたぷたぷ


次男に教えられた話をしようと思う。

彼は、私の二の腕を触るのが好きである(こら)。
2歳を機に卒乳を決めた時。寝かしつけの際二の腕をもみもみ触っていると安心して寝てくれ、無事に卒乳することができた。その時からの習慣なので、もう6年‥?さすがに頻度は減ったが、パジャマが夏仕様になると、寝る前、思い出したように触ってくる。本人はたぷたぷを触ると安心するのか嬉しそうだが、私にしてみればそれは完全に脂肪なので複雑。
ママ絶対タンクトップとか着ないからね。

さて、そもそもこれは下書きに長いこといれていた記事なので、もう2、3ヶ月も前の話‥

寝る前ではなくてお風呂に入っていた時のこと。小学2年生男子、ホテルの大浴場や温泉ではもう男風呂だが、家ではまだまだママとお風呂に入りたがる。
体を洗っているときのことだったか、拭いている時だったか、彼は目の前の私のお腹をたぷたぷさわってから(こら)、急に「ママ体重、減ったん?」と聞いてきた。

え♡
何で何で、もう一回言って!(別に減ってない)
体重減ったように見えた?!(ただ疲れてげそっとしてただけ)
今日の夕飯お肉増し増しにしたげる!(いつもそうしてあげなさい)

予想以上に食いついてきた私のリアクションに焦ったのか、それとも今更訂正できなくなったのかは分からないが、次男はそれ以上、実際の体重には触れずに「でも、体重増えてても、全然いいんやで」とさらりとフォローしてきた。
ほうほう。
それは、増えても減っても可愛いよ、とか言う訳だな。さすが君はナチュラルボーンモテ男だね。


だが次男の次のセリフは、
「もしママの体重増えてたとしても、それは、ママが、成長したってことやからね⭐︎」

え、あっ、
そっか♪そうだね。

想像の斜め上だったー!

言われてみれば確かに、彼らが体重計に乗るときはいつも、「体重増えてる!」わー、すごい成長したんだね!って返していた。そうそう、小学生や中学生の子どもたちの前で、必要以上に、体重が減る=嬉しいとか、増える=困った みたいな観念を植え付けない方がいい。


次男は続けて、
「成長してるって、いいことなんやで!
それに、ママがもしおばあちゃんになっても(森高千里風)可愛いおばあちゃんやから、いいんやで!」


ママ、なるわ。可愛いおばあちゃんに、ママはなる!!

‥‥ところでさ、
可愛いおばあちゃんって、どんなおばあちゃん?


いろんな年の重ね方がある。

アンチエイジングだとか美魔女だとか、巷には老いに抗い、若さ=美 を追求しようとする風潮がまだまだ沢山溢れてる。お化粧が嫌いで、おしゃれとも無縁で、普段からありのままでーと歌ってる私も、寝起きの顔を鏡で見て一人愕然とすることがある。先ほどの体重増減、ではないけど、元気な時には、そんなの関係ねー、私は私と笑って過ごしてるのに、ちょっと心が弱ると、胸を張ってたはずの自分の生き方と顔に、急に迷いが生じてくる。
こんなに沢山しみあったっけ?何でこんなにどんよりたるんでるの?流石にシミ取りレーザー手術に駆け込む勇気はないけど、ベタベタが苦手で今までつけてなかった保湿クリームを、寝る前に塗り込むようになった。ほうれい線が薄くなるマッサージとかも試してみたりする。どこまで効果があるのか分からないけど。


次男みたいに素直に「成長してるっていいこと」なのだと思いたい。
そもそも、劣化ではなくて、成長してるのだと言いたい。

可愛いおばあちゃんって、どんなおばあちゃんかな。
○○のおばあちゃんと□□のばぁば(2人の祖母)の、可愛いところって、どんなとこ?

「そうやなぁ‥

やっぱ、笑ってるところかな‼︎」



次男は、疑いのない笑顔で答えた。

ほんとだね。
老いも若きも、どんな美も、それには敵わないかもね。

それを教えてくれた次男には、またたぷたぷを触らせてあげようと思う。

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