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信じるものは

図書館に行った。

図書館に行くと嬉しくなって、つい沢山借り過ぎてしまう。
あれもこれも読みたい!と思って借りたはずなのに、忙しくなって忘れているうちに期限が来て、未読で返してしまうこともしばしばある。
一度に同じ系統の本ばかり借りる癖があるので、次の日になって、この時の自分はこんな気分だったんだな、と分かることもあり、面白い。

この日も散々悩んで貸し出し手続きを済ませ、子どもたちが戻ってくるのを待っていると、あるコーナーで目が止まった。

なになに、

朝のコーヒーと、夜のビールが〜って書いてある。


私のこと?


手に取ってみる。

ここからは斜め読みなので、正確な内容でなくて恐縮ですが、
ざっくばらんにまとめると、朝仕事前に飲む一杯のコーヒーと、夜一杯目の「とりあえずビール」は、貴方のパフォーマンスを高めるのに間違っていない飲み物だよ、
つまりは、いいよ!というようなことが書いてあった。

えー、やったー。
毎日の習慣を肯定してもらったようで嬉しくなる。
本を選び終わって戻ってきた次男にも、ほらほら見てーとタイトルを読ませてみた。ふーん、と興味のない次男。それはそうだ。長男がまだ戻らないのをいいことに、つまみ読み続行する。

まずは朝のコーヒー。ベストタイミングは午前9時半〜頃らしい。他にも午前11時半頃までとか、午後5時頃までとか、効果を発揮するタイミングがあるそうだ。
確かに、夜飲むと睡眠に影響するのは今までも聞いたことがあるし、理解できる。

でもなぁ‥と読みながら考える。
本には、寝起きすぐのコーヒーはだるさをもたらす、とある。出社して一息つくタイミングで飲むのが良いらしい(うろ覚え)。何でも、ホルモンとカフェインの関係だとか。

だが。私のコーヒーベストタイムは、朝一、起きた時なのだ。季節にもよるし、まずはコップ一杯水を飲んだりもするけど、家族がまだ寝てる中で、コーヒーの香りとふんわりとした苦みを感じながら、ボーッとした頭をゆっくり引き寄せてくるのが、1日の始まりという感じで好きなのである。
9時半って、平日なら職場について仕事も始まっちゃってる。今からさぁやるぞとコーヒー飲んでる余裕はない。

仕方ない。朝はともかくとして、正午前後も同じくホルモン分泌の関係で避けた方がいいらしいこと、あと菓子パンとコーヒーを朝食にするのはよろしくないってことは、覚えておこう。
これくらいなら出来そうだし。それに、菓子パンは習慣としては確かに良くない気がする。

次行こう次。

次はビールです。(もっとコーヒーのこと書いてたけど割愛)
ビールが太るんじゃない、ビールに合うおつまみに、太りやすい物が多い(だからビールが悪いんじゃない)なんてことは経験的によく分かります。基本、ビールには揚げ物、めっちゃ美味しいもんね。

利尿作用があるから、ビールだけでなくこまめに水分も摂ろう。これもよく聞く。してないだけで。
だってビール一杯につき水を一杯飲めばいいなんて、もしそれが本当にいいとしたってお腹チャプチャプでおつまみどころじゃない。

あとは、ちゃんぽんする(いろんな種類のお酒を飲む)と悪酔いする のに科学的根拠はないとか、酔わないように飲むにはどう飲むと良いか、なども書いていた。
が、酔わないぞ!と思いながらお酒を飲むことは、私の日々にはあまり必要なさそうなので、サラリと読み流した。

さらに本は、一つ一つ「これが一流の飲み方」「これは二流」と丁寧に教えてくれていたが、私は別に、どこにも一流を目指してないことに気がついた。

と言うか、そんなに沢山、ホルモンのことやらベストパフォーマンスのことやら考えながら、ビールやコーヒーを飲むって、一流を目指す人は大変だね。


長男と夫が借りる本を探し終えて戻ってきたので、私はその本を棚に返して、図書館を出た。

健康は大事だけど、何でも〝〜過ぎ〟は良くない。
飲み過ぎ も、気にし過ぎ も。
人によって好みや体質も違えば、生活スタイルも全く違う。
そもそもこの本自体に、プリン体を気にし過ぎてビールを我慢する、そのストレス自体が良くない、って書いてた。

とどのつまりそれです。いいこと言う。

という訳で、私は今朝も、起きてすぐコーヒーを淹れ、家族が起きてくるまでの間、束の間の珈琲時間を楽しみました。あー美味しい。

菓子パンはやめておいた。



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