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たたいて 食べよう!

1月7日。
すっかり冬休みモードで、遅寝遅起きになったボーイズ。
まずは、夫の出勤間際になってようやくよっこらしょと起きてきた次男に聞いてみた。
ー春の七草、知ってる?
「‥‥。わすれた!」

機嫌が悪そうだ。
多分、忘れたのではなく知らないのだと思われる。
仕方ない、ここは長男の出番。今朝はとさかのように突っ立った寝癖の彼にも聞いてみる。

ー春の七草、言える?
「‥、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ。
すずな。すずしろ。‥すずな、すずしろ、すずな、すず‥‥?」

さすが!惜しいけど!
ほら、出だしのとこ、○○タタ○○○タタタって‥。
「タタ、タタタ、‥‥タタ、タタタ‥
あー、せり、なずな や」
ご名答。さすが、日本語であそぼ(絵本)読んでただけのことはある。


実家では、毎年7日の朝に母が七草粥を作ってくれていた。
元々保育士の母は、こういった季節の風習は欠かさない。節分のいわし然り、冬至の南京や柚子湯然り。
年始に実家に帰っていた時も、三日の朝には三日とろろを振る舞ってくれた。とろろご飯が好きな夫は、自分の実家ではこういう習慣はなかったと言って、美味しい美味しいとおかわりしていたくらいだ。

とは言え。我が家は私も含め、誰もお粥が好きではない。お粥よりは、おじや。風邪ひいて熱出したら、うどん。元々、七草粥を食べるのは、正月に暴食で弱ったお腹を休める意味もあるそうだが、普段から、肉、肉、揚げ物、揚げ物を求めるボーイズが、お正月が終わったからと言って「はー胃に優しいもの食べたい」なんていう訳がない。

でもここは、母に習って七草の風習を形だけでも味わっておきたい。粥がだめなら汁物にでもしてみましょう。


この寒いのに、朝はコーンフレークがいい、七草スープは昼でいいと言うので、ひとしきり外遊びとゲームが終わった後のボーイズにも手伝ってもらうことにした。
とりあえず、スーパーで買ってきた七草セットを開けて、7種類を確認してみる。

‥分からない。
すずな、すずしろは分かる。ちょっと葉の質感が他のものと違うから、ごぎょうも分かる。せりも細長いから多分これだろう。

後は、どれがどれ?

なずなって、ぺんぺん草だよね?いつも、むしってペンペン鳴らしてた、ハートのあれだよね?
ほとけのざだって、子どものときそこら中生えてたのに。何ならピンクの小さい花のところを、摘んで舐めてみたりもしてたのに。
今でも道端とかに生えてるのは見かける。ただ、同じことをボーイズがしていたら、汚いからやめーと思わず言ってしまうだろう。
今年の私の目標の一つは、口出しを少しずつガマンすること。今度ボーイズが、つつじの花だけでなくほとけのざの花のとこも摘んで舐めたいって言ったら、やめときなさいじゃなくて、犬のおしっこかかってなさそうな所にしときなさいよって言おう。
それにしたってこれは、私の知っているなずなや、ほとけのざとは違うのだろうか‥


ボーイズにタブレットで検索してもらい、並べてみた。

とりあえず、出してみたが
なずながいちばん分からなかった。
合ってますか‥?

並べて、調べたところで、飽きた次男は離脱。
七草切ってみたい?切りたくない??と誘導尋問して、長男に刻んでもらうことにする。

トントントントン。
左手は、添えるだけ。
若干危なっかしいが、不器用な彼にしては、だいぶ上手になってきた気がする。
昔々は、前の日の夜に歌いながら七草を叩いて、七日の朝に食べたらしい。時代が変われば食べ方も変わるよね。
楽しそうに思ったのか、次男が復活してきた。残ってた小っちゃいカブだけ切ってもらう。

後は、お鍋へ。
お塩だけにしようかと思ったけど、加減が難しいので粉末ののどぐろだしも入れてみた。この粉末スープ、勧められて買ったのだけれど、美味しくて便利なのです。

完成!何だかお上品に見える。

お味の方は?
「んー、美味しい。優しくて、お野菜のいい香りがして身体にいい感じ!あと、(七草が)柔らかい。」by長男食レポ
「おいしい。野菜の味!」by次男(忖度なし)

来年も、お粥でなくこれでいこう。
ところで、この七草スープ、私たちは昼に食べたのだが(夫には夜に出す予定)、メインメニューは何だったかと言うと、市販のチルドピザだった。


全然お腹に優しくないー。


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