チルドレン部部活中 と ことの葉【卯月/俳句】
春浅し裏目裏目の親心
春寒や悔いは昨日に置いてきた
下向くな画面の外に春がある
・ ・ ・ 🌸 ・ ・ ・ 🌸 ・ ・ ・
春浅し、春寒や、の2句は二月に、下向くな、は実は昨年作って、スマホの中にメモされていたもの。
こうして並べてみると、季節が少しずつ進むにつれ自分の視点も少しずつ上向きになっていく感じがして、面白い。
三月・四月も、桜や木蓮や菜の花や、春を感じさせる明るい景色は幾つも目にしたけど、ありきたりの言葉しか浮かばず、メモ止まり。自分の語彙不足を感じた。
再び俳句と川柳の違いが分からなくなってきた。
子どもたちの方がよほど素直に、見たままに風景を詠んでいる気がする。
という訳で、今回はボーイズの視点(チルドレン部)がメインの記事です。
○ちりざくら風にゆられて落ちていく
○矢車は風に吹かれてよく回る
2句とも ひびきんぐ(長男・9歳)
○四ごうのはるのさくらはきれいだな
えたも(次男・7歳)
四月上旬のある日、長男のスイミングに向かう道の途中。
その日は風が強くて、夜には雨になるとの予報だった。
桜もこれが見納めだろう。
春休みももう終わりやね。
桜の花びらもきれいだしさ、この景色で一句詠めるんじゃないかな、はいく。
「そうやなぁ‥」
断られこそしなかったが、なかなか思いつかない様子の長男。そりゃそうだよね、急にふられても。
私だったら無理だ。(でも無理を承知で言ってみる。)
そのうちに、次男の方が「五・七・五の、七・五はできたんやけどなぁ‥」とブツブツ言い出した。
おー!すごーい。
できたとこだけでもいいから教えてよ。
「あのな、春のさくらは、きれいだな。っていうところ。は、る、の、さ、く、ら、は。七文字やろ。き、れ、い、だ、な。で五文字。」
ほんとだー!ほとんど出来てる。
横で歩いている長男が、「春の桜って、季節の言葉、春と桜と二つもあるからあかんのとちゃうん。」と難しいことを言い出した。
厳密に言うとそうなのかも知れないけど、次男にとってはこれが初めての俳句だから、いいんじゃない?
(ちなみに、正確に言うと、次男が初めて作った記念すべき?五・七・五は、
「ラララララ ラララララララ ラララララ」である。季語なし!)
「後5文字なんやけどなぁ‥。5文字、どうしようかなぁ。タタタタタ、はるのさくらは、きれいだな。タタタタタ。」
もうしばらく歩いたら、プールに着いてしまう。
信号待ちをしていると、ふいに次男が、できた!と大声を出した。
「四号の、春の桜はきれいだな。にするわ!
四号公園のところの桜、めっちゃきれいやから!」
おおー。
四号公園というのは、家から一番近くにある、日々お世話になっている公園。ちなみに三号公園もある。どちらも小さい時からよく遊んでいて馴染み深い場所だ。
四号の、と耳で聞いても何のことか分からないから、そこは「公園の」がいいんじゃないかと母は余計なことを思ったりするのだが、彼は無事に一句詠めて満足そうだし、ここで何か言うのは野暮かな、という気もしたので、本人の意思を尊重する。
俳句のお名前は?と聞くと、ゲームの時に自分のアイコン?につけている〈えたも〉にするわ、と言われたが、これも母としては、一体何故〈えたも〉なのか、何が名前の由来なのか全く分からない‥。
次男初参加、こんな感じです。
ひびきんぐお兄ちゃんは、風の強い日だったためどうしても「風にゆられて」「風に吹かれて」を使いたかった様子。
花びらが散っている様子を「散りざくら」にする、と新しい表現にチャレンジしていた。散って揺られて落ちて と、全体がせわしない感じだけど、散りざくらって表現は何だか切ない感じがして、いいかも知れない。
もう一句の「矢車」は、調べてみると春の季語ではなかった‥!
季節を先取りし過ぎて初夏の言葉だった。勉強になりました。
が、チルドレン部練習中ということで、四月の風とともにこのまま投稿させてもらおうと思います。
ヘッダーは、数年前の四号公園の桜。毎年とても見事な光景を見せてくれる。グループでお花見をされている人たちがいたり、写真撮影をしている人もしばしば。
ただの近所の公園なのだが、ここの桜が見られたら、正直、わざわざ混雑する桜の名所にまで遠出しなくてもいいんじゃないか、と思っている私です。
#ライラック俳句
#noterチルドレン部
参加します😆
やっと宿題提出できたー!
♬追記です①♬
チルドレン部の作品に、とのむらのりこさん、茉叶さんがそれぞれあたたかいメッセージプレゼントしてくださっています☺️
「今のぼく、今のわたしだから作れた作品」という自信をつけてくださるとのむらさんの言葉、
子どもたちの目線に向き合って、対等に語りかけてくださる茉叶さんの言葉、
本当にありがとうございます‼︎
moeさんは、俳句でぽん🌸で引用してくださいました!
不思議な優しい空気の流れている、ママとぼうやの会話です。その世界の中にふっと混ぜていただいて、嬉しいです!
そして、のんちゃさんはなんと私の作品にのんちゃ賞をくださいました‼︎
時に下向きになってしまう自分の目線ですが、それら一つ一つに共感してくださり、ありがとうございました😆
🎶追記です②🎶
ライラック杯、俳句の選者のお一人亀山こうきさんより、「春寒や〜」の句を亀山賞に選んでいただきました‥!
そして!
ライラック杯俳句三賞(銀賞)に選んでいただきました。
句を作っていた二月頃は、まさかこんな素晴らしい賞をいただくとは露ほども思っていませんでしたが‥
これからも自分に正直に、季節の中で言葉を書きとめていきたいです。
♬さらにさらに追記です③♬
「下向くな〜」の句を、勝手にすうぷ賞に選んでいただきました!
今一生懸命下向いてスマホでこれを打っている私ですが、編集終えたら顔を上げて5月の新緑をLIVEで眺めようと思います😊ありがとうございました!
そしてさらになんと、おはようよねちゃんさんから、3句にそれぞれお返しの都々逸をいただきました‥!
17文字の句から物語が始まったような思いです。
ありがとうございます❗️
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