5月は新茶の季節! 茶摘みから茶会まで、茶どころ・愛知を満喫しよう
5月は新茶の収穫ピーク! 大ナゴヤツアーズで、 茶どころ・愛知のお茶文化を満喫してみませんか?
お茶農園でのお茶摘み体験から、名古屋城でのお茶会まで。さらにはお茶と意外な関係があるツアーも!? お茶文化にまつわる話とともに、5月のおすすめツアー情報をお届けします。
今年の「八十八夜」はいつ?
「夏も近づく八十八夜〜♪」
茶摘み唄で歌われる「八十八夜」とはいつのことか、知っていますか?
八十八夜は、立春から数えて88日目にあたる日。この日から霜の心配がなくなり、農業が本格的に始まるとされ、お茶の収穫も盛んに行われます。春から初夏へと移り変わる時期に、茜色のたすきをして菅の笠をかぶった人たちが茶摘みをしている光景が歌に描かれたのですね。
ちなみに、2024年は5月1日が八十八夜となります。その年最初の新芽を摘んでつくられた一番茶(=新茶)を味わって、季節を感じてみては?
クルマのまち・豊田も、実は茶どころ!?
江戸時代から茶どころとして知られる豊田市吉原町で、親子三代にわたってお茶をつくり続けている「高香園」へ! 県内最高位の茶審査技術をもつ、園主の野場義尊さんと一緒に、贅沢なお茶づくしの1日を楽しみましょう。
まずは、この時期だけの手摘み体験を。工場も見学したのち、手摘み茶めしのおにぎりと水出し茶もいただきます。さらには、幻ともいわれる「あさつゆ」茶葉が入った抹茶の振る舞いも!
お土産には、自然仕立ての新芽の茶葉が付いた枝をお持ち帰りください。天ぷらにしたり、観賞用に生けたり、番茶をつくったりとお家でも楽しめますよ。
江戸時代の名古屋では、お茶が大ブーム!?
江戸時代、尾張藩の歴代藩主が茶の湯を好んだことから、名古屋ではお茶文化が花開きました。西三河南部でのお茶作り、瀬戸で茶碗などの陶磁器作りなど、周辺の産業にも恵まれ、やがて庶民にも茶道が浸透していったようです。農民も農作業の合間にお茶を点てて「野良茶」で一服していたのだとか。
茶道と聞くと「難しそう」というイメージを持つ人も多いかもしれませんが、元来、茶の湯は堅苦しいものではないのですね。
名古屋城でお茶会デビューはいかが?
元料亭女将でお茶の先生でもある香川絢子さんと、初心者でも安心の「盆点」のお茶会を開催します!
会場は、名古屋城の「書院茶席」。名古屋城には御深井丸(おふけまる)の庭内に4つの茶席がありますが、書院茶席は、名古屋を代表する茶人だった森川勘一郎氏の意匠で造営された茶席なのだとか。城内にあった加藤清正手植えの老松の材が、書院の台面・付書院・袋棚などに使用されています。
濃茶?薄茶?一汁三菜って?? 知らなくても大丈夫! 肩肘張らずリラックスしながら、日本文化のおおもとともいえる「茶の湯」を体験してみましょう。
名古屋人の喫茶好きは「茶の湯文化」から!?
なんと、江戸時代からの「お茶の時間を楽しむ」気質が、現代の“喫茶好き”な名古屋の地域性にもつながったというユニークな説も!?
関東・関西より地価が安い、顧客を獲得するためのサービス精神が旺盛……
など、名古屋周辺で喫茶店文化が栄えた理由はいろいろありそうですが、東海エリアの2つの都市・名古屋市と岐阜市では、年間の喫茶代支出も全国トップレベルです(総務省の家計調査より)。
ということで、名古屋が誇る喫茶店文化に触れられるツアーをご紹介します! 喫茶店でのコーヒーといえば「ブレンドコーヒー」。喫茶店生まれ喫茶店育ちの焙煎士・尾藤雅士さんと一緒に、オリジナルブレンドコーヒーづくりを体験します。
産地や焙煎度合の異なる豆10種類ほどを試飲・試食し、好みの豆でブレンド。世界に一つだけのコーヒーを、お土産に持ち帰りましょう。
常滑で「餅菓子」がよく食べられたのはなぜ?
お茶請けに欠かせないのが和菓子です。焼き物のまちとして知られる常滑市では、職人が休憩するときに「パクっ」と食べやすい餅菓子が好まれ、市内の至るところに職人”お抱え”の餅屋さんがあったのだとか。
そんな常滑で、昭和26年に創業した老舗和菓子店「大蔵餅」へ。代表の稲葉憲辰さん直伝! 看板商品「大蔵餅」と季節の和菓子「わらび餅」をつくる、職人体験を楽しみましょう。
体験後は、知多半島のもち米を使ったおこわランチを常滑焼の器で味わい、ホッとひと息。自分でつくった餅菓子はその場で試食&お土産にも!
昔、お茶は薬だった?!
お茶を飲むことを「お茶を一服」と言いますが、薬を飲むときにも「薬を服用する」と言いますよね。「服する」という同じ言葉が使われるのは、昔、お茶が薬として使われていたことに由来しているのだそう。
漢方医学の祖である中国の皇帝「神農」は、草木の薬効を食して確かめる際、毒にあたるたびにお茶で解毒していたのだとか。ちなみに、『神農本草経』という書物には、365種類の植物・動物・鉱物が薬として収載され、その中には現代でも身近に見られるものがいくつもあります。
漢方に興味がある人には、老舗漢方薬局「本草閣」での薬膳クッキングツアーがオススメ! 10種の和漢素材が入った「本草閣黄参鶏湯」を使い、春に合わせたトッピングで「薬膳参鶏湯」をつくって味わいます。和漢副菜の調理・試食や和漢カクテルの試飲、体質診断の体験も。奥深い漢方の世界を覗いてみましょう。
“知っているようで知らない”東海エリアの魅力と出逢える、大ナゴヤツアーズ。一杯のお茶から、まだ見ぬ地元の姿が見えてくるかも!? 他にも、まち歩きやものづくり体験など、バラエティ豊かなツアーを用意しているので、ぜひチェックしてみてください。
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