
【ツアレポ】御懐石志ら玉 初夏のお茶会席ツアー
こんにちは、大ナゴヤツアーズです。
今回のツアーレポートは日本文化が凝縮された空間として非日常の世界が広がる御懐石志ら玉におじゃました「御懐石志ら玉 初夏のお茶会席ツアー」です。
それでは2019年5月26日(日)に開催した時の様子を中心に、ちょっとだけお伝えしますよ。
御懐石 志ら玉
名古屋の上飯田駅から歩いて5分圏内の住宅街の一角に、1軒だけ日本文化が凝縮されたような雰囲気を醸し出す建物があります。御懐石 志ら玉、ここは名古屋の茶の湯を代表する料亭です。白麻の暖簾がはためく玄関。打ち水がなされ特有の涼しさがあり、ここへ立つと空気が変わったのを感じ、ぴんと背筋が伸びるようです。室礼師(しつらえし)であるご主人の、お客様をもてなすための「しつらえ」が暖簾をくぐる前からはじまっています。
日本文化が凝縮された空間として非日常の世界が広がる料亭。一歩店内に入ると主人の美感覚で選ばれた、絵画やお皿などの調度品がゆったりとセンス良く飾られ、緊張をしながらも心地よい、そんな不思議な感覚を覚えます。待合室でご主人を待つ間もゆったりとした時間が流れていきます。
茶の湯
お茶席ではお皿のように浅い抹茶茶碗や象牙に透かし彫りが施された繊細な茶さじ、ガラス製のキセル等の茶道具について、なぜそれらをこの時期に使うのか、また由来について1つ1つ丁寧に説明してくださいました。
虫眼鏡をつかって、細かいところまで見せていただきました。この、近くだからこそ発見できる意匠に息を呑みます。茶席というと和の文化を重んじるイメージが強かったのですが、さりげなく洋物を取り入れて涼感を出す、そんな楽しみ方があることを初めて知りました。
初夏のお茶会席
座敷に移り、初夏を感じられる会席料理を堪能しました。ご主人が、季節の趣向や旬の食、器や盛り付けなど丁寧な解説をしてくださいます。
お料理が美味しいのはもちろんですが、主人の宗平さんが季節の食材や食文化、また涼しさを感じる器や掛け軸、小物などしつらえまで説明をしてくださいます。五感で季節を楽しむのも日本文化の醍醐味や日本の文化に根付いている「粋」。ちょっとした仕草がその空間の格を上げたり、共にする時間を豊かにしてくれることを教わりました。
参加者の皆様からは、「宝石のような時間だった」「豊かであることの意味を知れました」などのお声をいただきました。季節に寄り添う「しつらえ」を通じて、粋な日本の文化を自分もしっかり継承していきたいと思えるツアーでした。
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開催地:愛知県名古屋市
ガイド:柴山 宗平さん / 御懐石 志ら玉 主人
ガイドさんHP:御懐石 志ら玉
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