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When "God" Made Her ー Neil Young "When God Made Me" (拙訳)

私は神の存在を信じない、無神論者です。それで、"God" と、クォーテーション・マークを付けました。

今日はクリスマス。上に掲げた写真は、昨夜、クリスマス・イヴに投稿した "PALESTINE News, SILENT NIGHT" の文中で掲載した写真のうちの一枚です。説明をもう一度、以下に書きます。コピペなどという安直な方法を取るのも憚るような内容ではありますが、ここはやはり昨日書いた通りに、そのまま載せておきます。

この写真は、イスラエルの Haaretz という新聞(ネット上、英字紙)の一昨日(今日からだと 3日前)、2019年12月22日付、"Gazan Girl Fights Cancer Alone at West Bank Hospital. ISRAEL Won't Let Her Parents Join" というタイトルの記事に掲載されているものです。

リード文には "Miral Abu Amsha, a 10-year-old suffering from leukemia, is undergoing chemotherapy in a Nablus hospital by herself. And she’s not the only patient in that situation" とあり、この記事は Gideon Levy というイスラエルのジャーナリスト兼作家によって書かれています。記事本文は、"The look on Miral's face says it all"(ミラルの表情が全てを物語っている)で始まっています。

この少女はイスラエルによって完全封鎖され続けているパレスチナのガザ地区(PALESTINE, Gaza Strip)出身の Miral Abu Amsha という名の現在10歳になるパレスチナ人の女の子で、2019年の今現在、血液の癌である白血病を患い、イスラエルによって違法占領され続けているヨルダン川西岸地区 (West Bank, なお、イスラエルによるガザの封鎖も東エルサレムを含むヨルダン川西岸地区の占領も1967年11月22日に採択された国連安保理決議第242号を含む数々の国連安保理決議ならびに国連総会決議に違反しています)にあるナブルス(Nablus, 私はナブルスも 36年前の旅行の際に訪れていますが、ナブルスで撮った写真や当時の思い出についてはまたいずれ機会があれば投稿したいと思います)という名の街にある病院で、化学療法による治療を受けていますが、この写真はその病室で撮られた写真です。

白血病を患い、化学療法による治療を受けなければならない10歳の女の子の治療に際し、ヨルダン川西岸地区の違法占領者であるイスラエル当局が、彼女の両親の同伴さえ認めません。彼女は本来なら両親に付き添われて闘病するところを、両親が見舞いにも来れないこの病院の病室で、たった一人で癌と闘っているのです。そして、 Gideon Levy が記事のリード文でも書いている通り、このような境遇を強いられているパレスチナ人の患者は、彼女一人ではありません。

イスラエルによるガザの封鎖は、ガザに住むパレスチナ人たち(多くはもともとパレスチナのガザ地区以外の地域から1948年のイスラエル建国当時に逃れてきた難民出身であり、そういう意味では今現在も難民のままであるとも言えます)を、電気が使えるのも 1日4時間程度といったことに象徴されるような、牢獄暮らしよりも劣悪だという形容が相応しい過酷な生活環境に追い込んでおり、ガザは世界最大のゲットーもしくは強制収容所のようなものだと言われる程です。36年前の旅ではガザも訪れて滞在しましたが、その当時はイスラエルによって軍事占領されていたものの、現在のような封鎖はされておらず、ガザに住むパレスチナ人がヨルダン川西岸地区や、あるいはイスラエル国内に移動することも可能でした。ガザについても、またいずれ機会があれば別途、投稿したいと思います。

いずれにせよ、ガザはイスラエルによる度重なる爆撃で住宅だけでなく病院や学校を含む多くの建物が破壊されながら、イスラエルによる完全封鎖のために建設資材のみならず、医薬品なども満足に入って来ない状況にあり、ガザに住むパレスチナ人が癌のような高度医療が必要となる病気に罹った場合、ガザにも当然ながらパレスチナ人医師がいるにもかかわらず(医師として癌やその他の難病の患者の治療に貢献できない彼らも気の毒です)、エルサレムもしくはヨルダン川西岸地区内のその他の街にある比較的設備が整った病院に行って、治療を受ける他ありません。

しかしながら、イスラエルによる完全封鎖のもとにあるガザ地区では、そうしたケースにおいてさえ、ガザ地区を出て本来パレスチナ領である飛地のヨルダン川西岸地区に移動するに際しても、イスラエル当局の許可が必要となっており、その結果、病気の進行に対して適切な治療が追いつかず、命を落とすパレスチナ人患者も少なくないと言われています。そして、この写真の Miral のように何とかヨルダン川西岸地区の病院での治療が可能となっても、家族の同伴が許されるような例はほぼ皆無なのです。

キリスト教という世界宗教の生まれた土地であるパレスチナは、平和や自由、平等、あるいは慈悲、慈愛といった言葉からかけ離れた場所になってしまっています。ユダヤ教やキリスト教、イスラム教といったアブラハムの宗教が信じる唯一神なるものが本当に存在するのか、甚だ疑問ですが(そもそも存在を立証するものなど何ひとつありませんが)、宗教そのものの問題については、これはまた改めて別の機会に譲ります。

パレスチナ問題については、今年 9月11日に note に登録して以来、何度か書いてきましたし、これからも繰り返し投稿していきますが、この投稿は、最後に、ある歌を、その歌詞と合わせて紹介して、終わりです。英語の歌詞に、拙訳を付けて掲載します。

Neil Young の "When God Made Me", この歌は、彼が 2005年にリリースしたアルバム "Prairie Wind" に、最後の曲として収録されています。

この歌詞は 2006年 9月17日 に翻訳しました。たまたまですが、その日は、私の息子の 14歳の誕生日でした。

13年前に翻訳したこの歌詞、いま振り返ると、誤訳かなと思える箇所もあります。が、今日は自分の和訳の表現の細部にあまり拘らないで、当時翻訳したそのままの日本語を以下に掲載します。

When God Made Me 神が僕を創った時

*一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)より「著作権を有する音楽著作物の著作権を侵害している」旨, 指摘を受けた為, 当初 私の誤認識によりここに掲載していた英語歌詞を削除しました。英語歌詞・原詞は公式サイト等に掲載されているものを確認してください(2022.8.31 加筆/削除/編集)。

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僕の国のことを考えていただろうか?
あるいは僕の皮膚の色のことを考えていただろうか?
僕の宗教について考えていただろうか?
そして、崇拝するやり方まで?
僕だけを自分の形のように創造したのだろうか?
それとも、全ての生き物をそうしたのだろうか?

神が僕を創った時
神が僕を創った時

信者だけのために計画していたのだろうか?
それとも、少しだけ信仰がありそうな者のためにも?
戦争が起きることが想像できただろうか?
自分の名の下に戦われるなんてことが…
たった一つの道しかないと考えただろうか?
自分に近づくための道が…

神が僕を創った時
神が僕を創った時

僕らに愛という贈りものをくれたのは
僕らが誰を選ぶべきか告げるため?

神が僕を創った時
神が僕を創った時
神が僕を創った時
神が僕を創った時

僕に声という贈りものをくれたのは
結局、誰かに僕を黙らせるため?
視覚という贈りものをくれたのに
僕が何を見ることになるか知らなかった?
思いやりという贈りものをくれたのは
僕の仲間を助けるため?

神が僕を創った時
神が僕を創った時
神が僕を創った時
神が僕を創った時

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*1 2001年夏に本を一冊買って html を独学して立ち上げ、以後全く仕様を変えていない旧態依然とした私のホームページ上に、この歌の拙訳を載せています。

http://dailyrock.konjiki.jp/utawgmme.html

*2 昨日、クリスマス・イヴ のその夜に 投稿した "PALESTINE News, SILENT NIGHT" も、合わせてご覧になっていただければありがたいです。


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