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今年の梅仕事

「丁寧な生活」を目指しているわけではない。
梅ジュースが飲みたかったので作ろうと思ったのだ。


初めて自分で梅ジュースの素”梅シロップ”を作ったのは2年前だ。

当時はただ自分で作ってみたいという挑戦心だけで作った。
強炭酸水で割って飲む。
これが夏を乗り切る工夫として、とてもよかった。

当時私の家はエアコンがなかった。今もないが。
甘酸っぱい味ときょうな炭酸でガツンとくるシュワシュワ、汗をかくグラス。
真夏の味として、体の中の温度を下げてくれる体と心のオアシスな飲み物だった。

これを再度飲みたい。いや、これがないとエアコンのない夏を乗り切れないぞと思い、今年も作った。



そしてこれだけでは物足りなくなり、今年は新たなるものも作ることにした。

”茶梅”

だ。


初めて知ったのは、昨年の年末から今年の年始にかけて行った台湾でのことだった。

父が事前にネットで台湾のお土産というものを調べており、その中に”茶梅”というものがあった。

美味しそうな響きだと思い、無事現地で購入した。
それを最近になって賞味期限が切れそうなことに気づき、封を開けた。


味としては、ほんのりすっぱ塩辛い甘い梅と言う感じだ。
”茶梅”という名前だが、お茶の香りや味はしない。

美味しいのだが、こういうものなのか?そうなのか?
台湾の本物を食べていて疑うのもなんだが、私はお茶の風味をもっと感じたい。



挑戦だ。

ネット上にはあまり茶梅の作り方は載っていなかった。
シロップで煮るものもあれば、塩に漬けたあと氷砂糖につけているものもあった。

今回は塩に漬けるやり方で行うことにした。理由は日々疲れてシロップで作る体力がないから。

まず梅を黄色くなるまで干す。


すでに熟しており、若干傷みが見られるけれど、気にしないで。

ベランダで日光浴する梅



塩とお酒に漬け、3~4日ほど雑誌の間に挟んでおく。断捨離よ!と紙袋にまとめておいたが長らく処分していなかった雑誌が生かされる。実は捨離しゃるものなんてないんじゃないかと思うが、その話はここではまぁいい。

塩とお酒に漬けて、雑誌で重しをする。
和室に置いておいた。
おかげで、梅の香り満載の和室。


その後、お茶と氷砂糖に漬ける。

このようになった。

この状態で2か月置いておくと、酸味などが抜けて美味しくなるらしい。
烏龍茶は中華街で一番安い詰め合わせを購入していたので、たっぷり入れた。



今年は梅ジュースと梅を漬けたと周囲に言うと、丁寧な暮らしをしているというイメージを皆が勝手に作ってくれる。

現実は、
梅が安いな
→あっ熟しすぎてる梅だった
→冷蔵庫に入れておこう
→いい加減作らなきゃ
→あー作ろ
仕事から帰ってきて、部屋着に着替えてに頭ぼさぼさで眼鏡をかけて、晩御飯もそこそこに
今日もへろへろだ~
と言いながら作っているのだ。


『丁寧な暮らし』ではなく、『必死こいた日常の末』だ。



ただ作っている間だけは、自分の世界に戻る。
作り終わると少し体が楽になっていた。

毎日、さぁ今日はどんな状態だい?と梅を眺めている。
梅の様子が変化していっている所が面白い。


梅ジュースは砂糖と氷砂糖が溶けたら。
茶梅は2ヶ月後に完成だ。


楽しみだ。


食べられるのは夏の終わりか?今気づいた


茶梅の全体像~私の手描き


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