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毎月1億2,000万人以上が利用するプログラミングQ&Aサイト+αを提供するStack OverflowがシリーズEで$85M調達など:米国主要VC投資調査vol.04

先週のジャンプが合併号の関係で発売されず残念でした...

個人的に一番好きなのはDr.Stone(ドクターストーン)です。ネタバレになるといけないので、あまり言えませんが、最強2人組のチームプレーが早く見てみたい!

お知らせ

先月7月2週目から米国主要VC投資調査マガジンを始めました。

・Zoomが追い風になるか?Docketがシードで$1.3M:米国主要VC投資調査vol.01
・巨人出身のゲーム開発企業Carbonatedがシードで$8.5M:米国主要VC投資調査vol.02
・COVID-19の影響で受講者5倍‼︎オンライン学習CourseraがシリーズFで$130Mなど:米国主要VC投資調査vol.03

米国トップVCと呼ばれるAndreessen Horowitz、Kleiner Perkins、Sequoia Capitalの3社についてまとめていきます。スタートアップやベンチャーキャピタルの方などの参考になれば幸いです。


【2020/07/27〜/08/02】

・Andreessen Horowitz:1社
< Stack Overflow $85M / Series E / プラットフォーム:Q&A >

・Kleiner Perkins:3社
< Density $51M / Series C / センサー:ワークスペース管理 >

・Sequoia Capital:0社

今週は2件お届けします!


・Andreessen Horowitz:1社

Stack Overflow $85M / Series E / プラットフォーム:Q&A

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参照元/URL:https://stackoverflow.com/

2008年設立の開発者向けプログラミングQ&Aサイトを提供するStack OverflowがシリーズEで8500万ドルを調達。資金調達総額は1億5,300万ドル。GICが主導し、Silver Lake、Andreessen Horowitz、Index Ventures、Spark Capital、Union Square Venturesが参加。

毎月1億2,000万人以上が訪れるプラットフォームで、Covid-19の影響もあり、4月から6月にかけて毎月平均20万人の新規ユーザーが登録したとのこと。

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2018年に発表されたStack Overflow for Teamsは、Stack Overflowサイトのプライベート版として社内のコミュニケーションやドキュメントを管理するのに使われ、Bloomberg、Elastic、Expensify、Microsoft、Wix、Zapierなどの数千社の企業・5,000以上のチーム・20万人以上に利用されている。

2020年にはTeamsが同社全体の収益の約3分の1を占めると予測しており、今年は同製品の年間経常収益が2700万ドルに達する見込み。

北沢:プログラミングのQ&Aサイトということで、日本だとQiitateratailが同じジャンルでしょうか。調べたら日本語版サイトが2014年にオープンしていました。

利用されているのかな?と思い覗いてみると、ざっと23,500件の質問がありましたが回答されているものが少なく、そこまでなのかもしれません。プログラマーやエンジニアの方は、上記のようなQ&Aサイトを内容によって使い分けをしてたりするのでしょうか。

英語で質問をすることに時間がかかってしまうなら、上記の国内サービスのほうが良さげ。以前Rubyを学習していた時にQiitaを使ったことがありますが、やり取りの中で細かい部分まで聞かれた覚えがあるので、それを英語で伝えるとしたらプログラミングどころではなくなるなーと感じました笑


・Kleiner Perkins:1社

Density $51M / Series C / センサー:ワークスペース管理

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参照元/URL:https://www.density.io/

ワークスペース管理のDensity(デンシティー)が5,100万ドルを調達。Kleiner Perkinsがリードし、01 Advisors、Upfront Venturesが参加。COVID-19の流行との戦いが続く中で、安全に使える公共のワークスペースの需要が高まっている。

また、新任取締役として参加したKleiner Perkinsのパートナーの一人、Ilya Fushman氏は「多くの企業が対応する必要がある分野であり、Density社のような企業を支援するのは自然な流れ」だと述べている。

Densityでは最初のセンサー設置時に、初期費用として895ドル。その他必要な年間のデータアクセス料金が、センサー1台あたり800ドルとなっている。COVID-19の影響もあり、同社のハード・ソフトウェアサービスへの注文が殺到。注文は2万〜5万ドル程度の試験導入から、100万ドル単位の初期導入まであるとのこと。

北沢:COVID-19が追い風になっているスタートアップが、前回のCourseraもそうでしたが様々なジャンルであるなと感じました。

共通するのはオンラインで学習や管理ができること。100%でないとしても、人と直接関わらなくてもニーズが解消できる・結果が出せることが重要。書くと当たり前に思えますが、時代に適した仕事ができているのか?という視点を忘れてはいけないと感じました。

年間データアクセス費用という形のサブスクで、一台あたり約8万円を安定的に確保できるのも魅力かと。センサーを1つのワークスペースに対してどれだけ取り付けるのか?にもよりますが、売り上げとして見通しが立てやすいものがあるのは良さそうです。


以上です。

今週は2件と少なかったのもあり、中国編としてIDG Capital や、Sequoia Capital Chinaなどの投資先を調べていました。リンクは少し前の記事ですが、こういった米国以外のVC動向についてもまとめていきたいと考えています。

来週は、8月10日の月曜日に更新予定です。

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