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COVID-19の影響で受講者5倍‼︎オンライン学習CourseraがシリーズFで$130Mなど:米国主要VC投資調査vol.03

昨日から将棋をアプリで始めましたw

4枚落ち(飛車/角行/香車なし)でどうにかCOMに勝てるレベルでまだまだなのですが、同じものが見えているはずなのに、自分に死角がある・見えていない打ち手があるんだと実感できるのがとてもおもしろいです。

お知らせ

今月7月の2週目から米国主要VC投資調査マガジンを始めました。

Zoomが追い風になるか?Docketがシードで$1.3M:米国主要VC投資調査vol.01
巨人出身のゲーム開発企業Carbonatedがシードで$8.5M:米国主要VC投資調査vol.02

米国トップVCと呼ばれるAndreessen Horowitz、Kleiner Perkins、Sequoia Capitalの3社についてまとめていきます。スタートアップやベンチャーキャピタルの方などの参考になれば幸いです。


【2020/07/20〜/07/26】

・Andreessen Horowitz:0社

・Kleiner Perkins:3社
< Coursera $130M / Series F / 教育:オンライン学習 >
< Dexterity $56.2M / Series A / ロボット:物流・倉庫用 >
< Effx $3.9M / Series F / マイクロサービス >

・Sequoia Capital:0社

今週は3件お届けします!


・Kleiner Perkins:3社

Coursera $130M / Series F / 教育:オンライン学習

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参照/URL:https://www.coursera.org/

オンライン学習スタートアップのCourseraが、シリーズFで1億3000万ドルを調達。NEAがリードし、Kleiner Perkins、SEEK Group、Learn Capital、SuRo Capital、G Squaredも参加。評価額は25億ドルで累計調達額は4億6400万ドルに達した。

提供するコースは4,500を超え、スタンフォード大学、イェール大学、ミシガン大学などの大学160校と提携。受講料は49ドルからで、全て受講できるサブスクが年399ドル。

CEOであるJeff Maggioncalda氏は、COVID-19の影響でオンライン学習の需要が増加し、登録者数は前年比5倍になったと述べている。法人向けにも2,500社以上のコースを提供し前年比70%の成長。

北沢:学習系サービスはUdemyのようにコースごとに課金するタイプと、プロゲートのような月額いくらで全てのコースが学べるタイプとあると思うのですが、後者の場合は課金しなければスイッチングコストがかからないので、認知度があるだけでは厳しいんだろうなと。

ただ一度課金してしまえば元を取ろうとする心理が働くので、月額課金の壁をいかに超えさせるか?が大事だと感じました(プロゲートは無料でも楽しく取り組めた結果課金しました)。

学習塾のような親同士の口コミで決まるものと違い、自分で体験ができ比較ができるので、質の高いコースをどれだけ確保できるかになりそう。

Udemyはいくつか購入して学習利用をしたことがあるのですが、ユーザーからしたら自分の学習効率が上がればいいので、教育系のコングロマリットサービスができるのが一番便利な気が...

内容は学生向けと少し違いますが、この13社の中ではUdemy以外ではスタディプラスしか知りませんでした。学生に絞ったサービスは少子化に対してはどう捉えているのか?が調べていて気になりました。社会人向けを扱う巨人に売却するのか、その中でトップが取れれば問題ないのか。


Dexterity $56.2M / Series A / ロボット:物流・倉庫用

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参照/URL:https://dexterity.ai/

物流・倉庫用ロボを開発するDexterityが5,620万ドルを調達。

Kleiner Perkins、Lightspeed Venture Partners、Obvious Ventures、Pacific West Bank、B37 Ventures、Presidio Ventures、Blackhorn Ventures、Liquid 2 Ventures、StartXが参加。

鉄道車両や航空機などの輸送機器を製造する川崎重工や、Sara Lee、Oroweat、Boboliなどのブランドで有名な焼き菓子を製造しているBimbo BakeriesなどがDexterityの技術を採用している。

本社で行われたオンラインデモでは、2台のロボットがぶつからないように連携を取りながらパンの出荷の作業を行いました。これは特定のタスクを実行するようにプログラミングされている訳ではなく、扱う対象物に合わせたシステムを設計。

CEOであるSamir Menon氏は、ロボットと一緒に働く人間の負担にならないことが重要だと述べ、また、コロナの影響もあり業績アップに貢献したとのこと。

北沢:倉庫作業はまさしくロボットが得意な領域ですね。1日だけ工場で働いたことがありますが、8時間ひたすら箱崩れのチェックや、重量の確認をしながら「これは仕事として成り立たなくなるなあ」と感じたことを思い出しました。

ロボットがAmazonの工場を動き回る動画を何かで見たことがありますが、24時間休みなしで作業できる時点で僕らはどうしたって勝てません。仮に同じ時間で稼働させても怪我等のリスクを考えたら同じかと。

人を雇う方が導入するより安上がりであればまだ成り立ちますが、5年10年後を考えたら時間の問題だと感じます。100%ロボットになることはなくても、仕事が失くなることを考えながら働くのはしんどそう。内向的な僕にはとても向いている環境でしたが残念。


Effx $3.9M / Series F / マイクロサービス

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参照/URL:https://www.effx.com/

マイクロサービスアーキテクチャの発展を目的としたスタートアップEffxが390万ドルを調達。

Kleiner PerkinsとCowboy Venturesがリード、他の投資家やエンジェルには、Tokyo Black、Essence VC Fund、Jason Warner、Michael Stoppelman、Vijay Pandurangan、Miles Grimshawが参加。

CEOのJoey Parsons氏は、創業前はRackspaceやFlipboard、Airbnbに在籍していて、現在はより多くのエンジニアを雇用している最中だと述べています。

マイクロサービスとは、ソフトウェア開発の技法の1つであり、1つのアプリケーションを、ビジネス機能に沿った複数の小さいサービスの疎に結合された集合体として構成するサービス指向アーキテクチャの1種である。(Wikipediaより)

北沢:分からないなりに調べましたが、分かったのは技術の発展を目的にしているということぐらいでした笑 

こういったサービスにKleiner Perkinsや元Yelpの上級副社長Michael Stoppelman氏と言った大型VC、技術者が投資しているということは、市場にまだ発展の余地があり、その中でシェアが取れる見込みがあるんだろうなと思いました。

一番に気になったのは、参加しているTokyo BlackというステルスVCの存在。聞いたことがなく調べたのですがステルスだけあって全く情報が出てこず。界隈では有名だったりするんでしょうか。

クランチベースでは2018年11月に18万ドル調達と記載がありましたが、それ以降のデータがないため不明。隠密活動ですね。ステルスの達人ソリッド・スネークもこう言っています。「ダンボール箱をいかに使いこなすかが任務の成否を決定すると言っても過言ではないだろう。」

言葉に意味は特にありません。


以上です。

今回、半沢直樹の原作小説を売ってしまったことを後悔しながら書きましたw 時間が経つとある程度は忘れるので、手元に残しておけばよかったなあと。

ドラマが楽しいと感じた方は小説もオススメします。笑


次は、来週月曜日8月3日に更新予定です。

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