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身近な人たちと1on1を1年間続けてみた話

今年はnoteを書きたいという気持ちが何度か高まったのですが、最後まで書かずじまいでした。2020年の最後に、今年試してみて良かったなと思うことを書いてみようと思います。

働き方の変化

今年一年で一番大きい変化は、おそらくこれを読んでいただいているほとんどの方と同様に「働き方の変化」でした。ぼくはここ3年ほどフリーランスデザイナーとして働いています。去年であれば週半分以上は外出をして、打ち合わせをしたり、シェアオフィスで作業したりということをしていたのに、それがなくなってしまい自分にとっても大きな変化が起こりました。

今となっては打ち合わせは変わらずオンラインで行えますし、単純に移動時間が減ったので、時間を効率的に使えるようになったと言えるかもしれません。それなのに、自分ではどこかしっくりこない日々が続いていました。

そこで、去年と比較してよくよく振り返ってみると「クライアントのオフィスに訪問する」「シェアオフィスを利用する」「知人のオフィスに訪問する」など、それぞれ目的はあれど、その場で偶然に生まれる会話や、会話によって生まれる何かにインスピレーションを受ける、そしてアイデアが浮かんだり気分が高揚したり、ということがなくなっていることに気づきました。

会話の形式ではなく、会話の量

まずはある特定の人と定期的にオンラインで1on1をやってみるという試みを実践することにしました。

1on1と聞くと組織マネージメントの文脈で語られるようなコミュニケーションを想像されるかもしれないですが決まり事はほとんどなく、誰かと一対一で話すという機会を作ることで「偶然に生まれていたもの」を形を変えてどうにか再現できないかと考えたわけです。

あえて条件をあげるならば、セッティングしておけば何かしらアジェンダはあるだろうという関係性の方と始めてみました(アジェンダがない場合はただただ雑談をします)。

少し話は変わって、普段から主に取り組んでいる仕事の一つに、前職のTAMさんから独立したタンバリンさんの支援があります。
タンバリンには僕以外にも外部パートナーの方がたくさんいて、今年に入ってから一緒にいくつかのプロジェクトを取り組んでいるのが、オランダにお住まいの飯島さんです(昨年はこんなサービスを一緒に作りました)。

まずは、前述の1on1を飯島さんと始めることにしました。オランダとは物理的な距離が離れており、時差も8時間あります。
ここで面白いのは、以前であればオンラインで会話することでさえハードルが高かったかもしれない。だけど不思議なもので、何なら週によっては複数回、会話するときもあると。そこでピンと来たのがやはり「会話の形式ではなく、会話の量」だということです。

たしかにリアルで話すほうが気軽で不便がないですが、どちらにしてもオンラインでMTGをすることが多いわけで、今となってはそこまで会話の形式が気にならなくなってきました。この頃から仕事でつながりのある何人かの方と1on1を実践してみることにしました。

物事の中心周辺に面白いことがある

会話の量がある程度確保できるようになり手応えを感じてきた頃、もう一つ気づいたことがありました。

タモリさんの名言のひとつに「やる気のあるものは去れ」という言葉があります。自分としてはやる気が全くないのは困るなと内心思うのですが、伝えたい意図としてはこういうことらしいのです。

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「やる気のある奴は物事を中心しか見ていない。面白いことはその周辺にあることに気づかず、視野が狭くなる」

つまり「物事の中心周辺に面白いことがある」ということ(だと解釈しています)。

1on1で生まれるやりとりというのはまさにこう言ったような、定期的に会話を繰り返すことで気づきや学びがあり、時には雑談などでの遊びもあり、そういった会話しながら作るものに見当をつけて形にしてみる。それを繰り返すことで最終的なアウトプットが良くなるだけではなく、相手との深い理解が深まり、さらに良い循環が生まれているような感覚を覚えました。

もちろん会話するにしても何か対象があるでしょうからその目的を忘れてはいけませんが、1on1という手段を研ぎ澄ませば、仕事をする上で面白いアプローチができたのではと感じました。

来年も仕事とその周辺で起こったことをフィールドワーク的な目線で書いていけたらいいなと思っています。最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!

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