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M 愛すべき人がいて/小松成美

浜崎あゆみが離婚して日本に帰国した際の出来事(数年前)→福岡から上京~1stアルバムのヒットの頃までの内容(デビュー当初)→そして今

といった内容である。
タイトル通り、プロデューサーの松浦さん(M)と出会い、付き合い、別れ、それでもなお繋がっている話。

 
私が女子高生の頃に歌姫として全盛期だったあゆ。
クラスメートからアルバム「Duty」を借りてハマり、数年前まで全アルバム買ってました。
なんといっても歌詞がね、響くんですよ。

 
今作では、初期の曲がどんな出来事からどう思い、出来上がったかが描かれていて
そのシーンを読むたびに、YouTubeで聴いていました(笑)

 
あゆの恋人といったら、長瀬くんのイメージだったけど
松浦さんと恋人だった、と。
なるほど、でもその方が確かに歌詞に説得力が出てくるんです。
私の大好きな「TO BE」とかまんまだよね。

 
でもこの本見ていたら、そりゃ惚れるよな、と。
松浦さんに惚れるよな、と思うわけです。
華原朋美と小室哲哉のように
歌手とプロデューサーは一緒に作り上げていくから
やはり恋愛に発展しやすいと思う。
それでいて、「ビジネス」が絡むから
別れもまた仕方ないかと…
結論から言えば、あゆも華原朋美も女側から惚れまくり
最終的に捨てられたわけだ。 
別れ方が切ない。

 
絶望三部作の歌詞がまたね、背景知るとなお染みるよね…。

 
立場上、恋人にはなれなくても「歌」で繫がっていたいと願うのは
ごく自然なことだと思う…
ビジネスでも繫がっている以上、別れたからはい終わり、にはできないよなぁ…。
むしろ、それで繫がるしか術がないというか。
FukaseくんとSaoriちゃんもそうなのかなって思う。

 
この本には書いてないが、松浦さんがその後
あゆ似の女性と再婚したのが
私はなんとも言えない。
複雑だよね。あゆも、奥さんも。

 
賛否両論みたいだが
私は読んでよかったと思う。
あゆ好きからしたら意外性はない内容だし(過去に出ていた、あゆヒストリー漫画とは差異があるが………ニューヨーク生活、ずいぶんちが~う)
個人的には親友以上恋人以上、ただし恋人やパートナーではない絆の男女の関係性

大好きです。

 
ただ、知りたくなかった派の気持ちも分かる。

 
奥さん側や子どもはどう思うかとか
あのジャケット写真のモデル男性松浦さんかい…とか
本の表紙撮影松浦さんかい!とか
まぁ複雑になる人もいると思う。

 
それでも、あゆには私は救われてきたし
あゆの歌はいまだに聴くし
この本を出すことがあゆの今後にとって必要なことなら
出版してよかったと思うんだよ。

ちなみに、Mのネックレスはあゆ公式グッズでもなんでもなくて
ただの私物。


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