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叩かれる母親、叩く子ども

感情が不安定な時に誰かを叩いたり、物を壊してしまう利用者がいる。
薬は効かない。

 
一番攻撃をくわえている相手は母親である。

 
そしてその利用者を一番見ているのは母親であり
その利用者が一番好きな相手もまた
母親である。

 
ある日
興奮状態でその利用者が登所した。 
奇声を上げたり、車を叩いている。

 
母親は朝から疲れていた。

 
職員が母親に話を聞いている時
その利用者が母親に走って近づき
母親はその場から逃げた。

 
それほどに
日常的に乱暴されているのだろう。

 
逃げたくなる気持ちは分かる。
私だって怖い思いは何度もしたし
母親はその比じゃない。

 
ただ…母親に避けられた子どもはどんな気持ちなのだろうか。

 
その日は一日中荒れていた。

 
 
どちらの気持ちも分かるから
やるせない。

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