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「だから、生きる。」/つんく♂

一気読みした。
とても読みやすい。

 
数年前の春、近畿大学入学式で声帯全摘出を発表したつんく♂さん。
シャ乱Qは私が人生で一番最初に大好きになったアーティストであり、とても衝撃。
私が人生で初めて買ったCDはシャ乱Q「いいわけ」だ。

 
「私も声を失って歩き始めたばかりの1回生。皆さんと一緒です。
こんな私だから出来る事。こんな私にしか出来ない事。
そんな事を考えながら生きていこうと思います。」

つんく♂さんのこの言葉は入学生以外の人の胸にも強く響いたのではないだろうか。

 
デビューする前のこと、デビューしてからのこと、奥さんとの馴れ初め、喉の違和感、癌と告げられたこと、寛解、再発、全摘、それからのこと……
が本書には書かれている。

 
つんく♂さんの仕事へのストイックな姿勢と父親としてのつんく♂さんを垣間見ることができる一冊でもある。

 
TOKIOとのエピソードも書かれている。
TOKIO、やっぱり素敵。

 
私の人生で唯一の後悔はシャ乱Qのライブに行かなかったこと。
全盛期の頃に母親がチケットを頑張ってとってくれたのに、小学生の私はなんかライブが怖い気がして行けなかった。

まさかあの後、メンバー一人が脱退して活動休止になるとは思わず…
ライブに行ける時には行こう、という今の私に繋がる。

 
私の大好きな「moving」という曲でシャ乱Qはこう歌っている。

『変わるべきところに変わらないものがあるなら
あなたへの愛情とこれからの夢だろう』

何度励まされたか。
何度力をもらったか。

 
歌手が声を失う……
そんな中でさえ、つんく♂さんは前を向いて歩こうとしている。

パワーを分けてくれるのは、今も昔も変わらない。


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