約三年ぶりに元相方と話した日
仕事の件で元職場に電話した。
電話に出たのは、私の相方とでも言うべき同僚だった。
「はい、△△のAです。」
「〇〇の真咲と申しますが」
「お世話になっております。」
「Aさん、お久しぶり!ともかです。」
「気づいてたよ(笑)」
ほんの少しの時間だが
笑いながら話した。
退職してから約二年の年月だが
そんな時間を感じさせないくらい
自然体な時間だった。
私の悩みや愚痴を一番聞いてくれた人だった。
力を貸してくれた人だった。
時には意見が食い違い
言い争うこともあったけど
でも
事業部のNo.1、No.2として
支え合って仕事していた。
Aさんがいたからやってこられた。
「後は任せたよ。私は…悔しいけど、ここまでだよ。」
泣きながら言ったあの日を境に
私は退職してからAさんに連絡をとらなかったし
Aさんも連絡をしてこなかった。
一緒に働いている時は施設で語り合ったり
小まめに連絡しあったのに
仕事後に飲みに行ったり、遊びに行ったりもしたのに
退職してお互いに連絡を絶った。
お互いに似たもの同士だと思った。
元気そうな声を聞いてホッとした。
Aさんが生きていて元気なだけで
心底嬉しかった。
嬉しかったんだ。
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