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特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録/特掃隊長

遺体処理・ゴミ部屋清掃・悪臭・消毒・害虫駆除まで行う「特殊清掃」を仕事としている人が書いた本作。
仕事記録、仕事を通して感じたことが書かれている。

 
著者は使命感はないし、生まれ変わったら別の仕事をしたいと書いているものの
お金を貰っても私には難しいな…と思う仕事に責任を持ち
きちんと死と向き合いながら日々戦っている印象を受けた。

 
死に目を向けることは、生と向き合うこと。

残す側、残された側が発する言葉や状況を読み進めていくと
死と生はとても深いものだと感じ
時々じーんと来たり、涙が込み上げた。

私もいつどんな風に死ぬか分からないのだから
悔いなく生きなければならないと改めて思う。
 
 
私は今のところ、人生に悔いはない。

失敗や反省は多々あるが
生まれ変わったらもっと上手くいくだろうとは思えないし
仮にタイムスリップして別の道を選んだら今がもっと幸せだとも思わない。
 
 
私は本当に家族と友達と仕事、そして同僚に恵まれた。

 
人生色々。死は全員に訪れるもの。
分かっていても、なるべく皆さまに迷惑かけないで死にたいものだ。
この本を読むとつくづくそう感じる。

私はどの瞬間に死を迎えるのかな。




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