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アイスランドツーリングのあれこれ

今年の8/11~8/16までの六日間、夏のアイスランドを自転車で走ってきました。
自転車旅行をするときの覚え書きをつらつら書いていきます。

コース

レイキャビク~ブリョンドゥオース(330km)
うち150km程が未舗装でした。
標高は海抜0m~最高750m程度でしたが、環境は日本の渋峠や乗鞍のようなロケーションが北海道の数倍の広漠さでひろがる感じです。


コースは、レイキャビク市内のインフォメーションセンターで貰ったサイクリングマップをもとに現地入りしてから決めました。


道路の路面状況、車の交通量や、ツーリスト向けのキャンプサイトや宿の情報、そして公共交通網までが漏らさず記載されている優れものです。無料で配布されていますので手に入れない手はないでしょう。

気候・環境

夏とはいえ、北極圏の国です。
日は午後の九時過ぎまで照りつけ、深夜でも真っ暗になることはありません。
また、割と南に位置するレイキャビクでも、高くて気温は15度ほどで、風が吹いたり日が陰ると気温がグッと下がります。内陸部の標高があるところでは0度近くまで下がることもあると思われます。
サイクリングするとなると、遮蔽物のないところを走るので、猛烈な風に晒されることになります。風が強ければ体感温度は下がりますから、日本の冬場のサイクリング位のつもりで服装を構築した方がいいと思います。
気温や、天気、風などは下記サイトから確認できます。


https://en.vedur.is/weather/forecasts/areas/

前述のように、日本の高山のような環境が大スケールで広がり、風が吹き付ける過酷な大地です。
また、町と町の間隔が50kmないし100km以上まともな補給が見込めない場合があります。しっかりとした食糧プランが必要だと思いますね。

しかしながら、大スケールの氷河や、沸きだす温泉は一見の価値ありです。水着と遊ぶゆとりを持ち合わせることをオススメします。

カネと宿と食糧事情

まずお金ですが、基本的にどこでもクレジットカードが使えます。山小屋でも、小さな村でも。現金は両替しなくとも困りません。
心配なら一万円程度両替すればいいかと思いますが、恐らくは使わなくて済むかと思います。

物価が高いというアイスランドですが、工夫次第で安く自転車旅行できます。
レイキャビク市内でも
ホテルは最安値1万円前後~
ホステルは最安値1500円~
と安価な宿もあり、基本的に治安もいいので安心して泊まれます。
キャンプ場は1500~2000円程度で利用できるところがほとんどで、キャンプキッチンやシャワー、トイレもきれいなものが整っているところばかりでした。
山小屋にも一泊しましたが、素泊まり6000円程度と、日本の山小屋の素泊まりよりも気持ち高めくらいでびっくりする値段ではありませんでした。

食事に関しても、出来合いのサンドイッチなどは二個入り一パック1000円近くしますが、ディスカウントストアなどで食品を買い求めれば安く費用を抑えることが出来ます。
自分の場合、BONUSというディスカウントストアでパンを1kgまとめ買いし、そのほか5000円程度で六日間のキャンプ飯ほぼ全てをまかないました。
まあ、仲良くなった人との付き合いでハンバーガーセット(1600円)やら朝食セット(1900円)などを食べることもありましたし、久方ぶりの補給スポットではソーダやチップスなどを食べては散財していましたが、、、

ちなみに、走行中にはヌテラを塗りたくったサンドイッチを補給食としていました。
砂糖で糖分、パンで炭水化物、ヘーゼルナッツは脂質と、抜け目のない補給食でした。

それと、水に関しては水道水がぶ飲みで問題ありません。おいしい水ですよ。

公共交通網

ゴール地点のブリョンドゥオースからレイキャビクまではバス輪行しました。

ブリョンドゥオースからレイキャビクまで270km
料金は7000円ほどでした。
バスにはサイクルラックがついていて、特に準備しなくともバス輪行できます。
チケットは専用アプリでも事前に購入しましたが、乗車時にも購入できるようでした。

バス停や路線はサイクリングマップで確認出来ます。自分が乗った路線はだいたい1日に1~2本出ている感じでしたね。

ちなみに、空港↔️レイキャビクのバスも利用しましたが、こちらは事前にチケットを購入する必要がありました。空港ではバス会社のカウンターで、レイキャビクでは市内のインフォメーションセンターなどで予約が可能です。
空港行きのバスにはサイクルラックはないので、輪行状態にしておく必要がありますのでご注意ください。

アイスランドのことば

アイスランドは英語圏ではありませんが、どこでも基本的に英語が通じます。
また、つらつら書いとおり、旅行人のサポートが充実しているので、旅行人が本当に多いとも言えます。彼らもまた英語で話すので、英語が適当に出来れば困ることはないので語学力が高くなくとも困ることはないと思います。

しかし、地名表記は容赦なくアイスランド語ですから、発音が解らず難儀しました。

装備

自分の装備リストは以下の通りです。

アイスランドツーリング 装備一覧|daigomantour|note(ノート)https://note.mu/daigomanbike/n/ndddd9a93a7ec

フロントパニアにハンドルにくくりつけただけのザック、そしてサドル後ろにはショッピングバッグを巻き付けるという積載でした。
走っている人のなかでは、積載量の少ない部類だったと思います。

出会ったツーリストたちの自転車は以下のような感じでした。

シクロクロスにもりもりのパッキング、そして更に20Lクラスのザック。

4サイドのMTB。更にザックを背負っていました。
内陸部はMTB率が高かったですね。

こちらもMTBですが、パニア+フレームバッグ+ハンドルバーバッグ、そしてザックも背負っていました。

やはり、基本的にみんな重装備ですね。
自分はとにかく軽くしようと、薄手の化繊キルトなどを持っていきましたが、深夜は寒さで目が覚めてしまいました。最低でも3シーズンのシュラフを持って行くのがいいでしょう。
食糧も、詰めが甘く、走りきる頃に残っているのはごくわずかでした。この辺も反省ですね。贅沢したくて、瓶詰めの食糧をいくつか買ったのも、何とも間抜けだったかなと今では思います。その分袋詰めのヌードルなどが持てる訳ですから。

とまあ、そんなこんなで適当に書き連ねてきましたが、とりあえずこの辺にしようかなと思います。
何かしら参考になれば幸いです。

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