私は、不真面目な学生だった。 ろくすっぽ勉強もせず、ダラダラと講義を寝過ごしては自転車旅行の夢想ばかりしていた。 そんな私にも、恩師と呼べる先生がいた。 夜六時過ぎからの遅めの講義をやられていたK先生である。 K先生の講義は参加人数も少なく、インタラクティブで楽しかったし、何より良かったのは講義後に食事に連れて行ってくださったことだ。 生意気で無教養な私に、K先生が与えてくれたものは計り知れない。 そんなK先生に頂いたものの中に、タイの少数民族の実業家との出会いがある。 ダ
これでイイや。 8月お盆休みの晩、時刻は深夜0時前、フジ フェザーに650bタイヤを履かせた通勤車で東京の家を出た。とりあえず、上信国境を目指す。 フラットペダルをトレッキングシューズで踏む。 ギア比は2.33、クランク1回転でホイールが2.33回転するその一つのギア比だけ。 タイヤは650×36のスリックタイヤ、よく転がり、それなりにグリップもする。これはこれで満足だ。 自転車のライザーバーには、着替え入の袋をくるんだウレタンマットを括り付けてある。 サドルはすっかりフェ
一日走りきって滑り込む寝袋は、じっとり不快で時に愉快だ。 モンベルのダウンハガーは、主に学生時代の自分を 支えた寝床だ。その思い出を綴りたい。 モンベルのダウンハガー#32012 パスハンティング 人生で始めてのパスハンティングを目指した2012年の春。私は、真っ暗な山あいの公園で、ベンチの上に新品のダウンシュラフを広げていた。 当時GPSなんか持っておらず、地図もまともに見られない私は、この日丸一日道に迷い無駄にしてしまった。 緑色のシュラフを眺めてボーっとすると数時間
今年もやりました、きゃんつー集い。 自転車キャンプツーリングに親しむ輩が、四方八方から集まり相乗効果で楽しくなるこの 集い もはや10回目。 グループでもなく、ライドイベントでもなく、自転車ツーリングをする輩が集うこの時間。 今回は日本のど真ん中、しだれ栗森林公園キャンプ場で開催ということもあり東西から15人+αが集いました。 集った輩の装備をほぼ到着順に振り返ります。 昨年の様子はこちら↓ (仮)仙狸文庫@フーテンのかえるくん氏の場合 私の山岳サイクリング研究会の先輩で
シールスキンズのオールウェザーグローブ。 一昨年使い潰してしまった。 この手袋、確か2016年の冬に初めて購入したものだったと思う。 普段は行かない、上野界隈のワイズロードに行ったときのことだ。 店員さんに勧められるままに購入した。 ナイロンでできたアッパーに、掌はレザーでしっかりしており、ライナーは防水で年間通して使える印象があった。実際この上なく丈夫だし、雨もある程度は防ぐ。 ただ、先述のナイロンやレザーは長時間の雨だと保水してしまう。ライナーは防水だが、感触がべちょ
最近靴を捨てた。 山や旅行で履けなくなってしまったそれらは、取っておいても意味はない。 でも、思い出だけは残したい。誰かの脳裏にあの愛すべき奴を刻みたい。 だから、書こう、靴の話を。 モンベル クラッグステッパー 今や廃盤になってしまったモンベルのクラッグステッパーを初めて履いたのは、山岳サイクリングに傾倒しだした2014年だった。 同年の6月にサッカースパイクを改造した自作の靴で雁坂峠越えをやって、その限界を感じていた。 岩場や泥道などをオールラウンドに歩ける靴を求め
ことしもやりました。 各自自己責任集合、相乗効果で醸されるきゃんつー野郎の集い。 昨年の様子はこちら↓ なんと今回は関西、滋賀県のウッディパル余呉に集いました。 到着順に輩の旅装を振り返ります。 楓氏の場合 自転車は、柳サイクルの26インチ。 フロントシングル、サムシフター、Vブレーキという構成。 そして年々洗練されつつあるその積載。今回の目玉はドカンと豪華なスウィフトのフロントバッグでしょうか。 フロントバッグを主体にしつつ、比較的小型なサドルバッグ、フレームバッ
いちにち走って過ごして、潜り込む自前の屋根を見るときの感覚は、余りにも多様で名状しがたい。 アライテントのツェルト 2017年の夏、自転車で信州の古道を駆けていた。 夕暮れ時、周囲に一軒しかない食堂に流れ着くと、「これしかない」と言われて鉄板焼きのホルモン定食を頼むことになった。ラーメンとか食べたかったなぁと思っていると、選択肢も無く突き出されるのはガスコンロと、鉄板+ホルモン+ご飯+味噌汁。タレの風味がご飯に合って、何だかんだで満足する。 ホクホクしたので寝床を張れ
さぁ、今年は秋もやってしまったきゃんつー集い。 指定したキャンプ場に思い思いのルートでキャンツー装備で自走してくるというものですが、今回は自転車フレンドリーな山梨の琴川キャンプ場https://kotogawacamp.jp/にて実施しました。 それでは、秋のキャンツー輩の旅装、現地到着順に振り返っていきましょう。 大東氏の場合 琴川キャンプ場の管理人である大東氏。 かつて北米横断も成し遂げた相棒とともに参戦です。オルトリーブ主体のシュッとしたパッキングとフレームのカラ
今年の夏に長野+山梨で実施したきゃんつー集いの輩の旅装、自己完結したツーリングができればなんでもオッケーな集まりにやってきた装備たちを振り返って行きましょう。(集い参加者から提供いただいた写真を多数使用してます。ありがとうございましたー。) 昨年の様子はこちら↓ 楓氏の場合 楓氏はハンドメイドクロモリツーリング車に前かご付きのパッキングで参戦。フロントヘビーな積載です。 身体にはウエストポーチとカメラのみと身軽な出で立ちでした。ウエストポーチは私が製作してるDAIGO G
2021年の12月初旬、富士山麓のキャンプ場に11人のきゃんつー人間が集いました。(うち1名デイキャンプ) 去年と同様にコロ禍が渦巻く渦中、いつやるどこでやるとあたふたするうちに時間は過ぎ、かの禍も多少の収まりを見せ、気づけば12月、えいやと踏切り、実施と相成りました。 各々が勝手にキャンプ場を予約するという独立義勇スタイルであり、冬キャンプ、集まっていただいた人には感謝の言葉もありません。 それでは、各々の旅装を独断と偏見で振り返って行きたいと思います。(写真ブレブレの
YouTubeにて制作方法を、そして必要部品をDMM 3Dプリントにて販売している、荷物ホルダー用のPPボードの型紙置き場です。 各ファイルをダウンロードし、A4版で原寸にて出力してください。 そして、二枚を貼り合わせて、ポリプロピレンボードにあてがい、裁断します。
2015年からやってきた、有象無象のきゃんつー野郎の集い。 過去の様子は下記をご覧ください。 2018年の様子 https://note.com/daigomanbike/n/n94d5c3e517e4 2019年の様子 https://note.com/daigomanbike/n/na39fe7c11c3c https://note.com/daigomanbike/n/n80571d99b3de さて、今年はコロ助云々があり、集まるのもどうかなという部分があり開
ニッカボッカいいです。 サイクリングでも、山歩きでも季節を問わず履けます。 古式ゆかしきウールのパンツにアーガイルのニッカホース(長い靴下)でなくとも、各登山用品メーカーから化繊で軽いもの等も出ています。 ニッカボッカと製品名に無くても、七分丈で裾が絞れればニッカボッカぽく使えます。 利点は以下の通り ・足裁きが良い ・インナーなどの組合せで幅広い運用が可能 ・膝、脛を守れる ・裾を絞らなければリラックスウェアになる 今のところ、自分のヘビロテは フェニックスのニッカ
2017年の9月末に秋葉街道を走ったのをふと思い出したので。 行程は、小淵沢から水窪までのおよそ150km うち杖突峠、分杭峠、地蔵峠の舗装路の峠に加え、地蔵峠南面の未通区間、青崩峠前後の未通区間を担ぎ越えるという充実したパスハンティングルートです。 自分の自転車は画像の右側 26×1.8タイヤを履かせた柳サイクルのツーリング車。 相棒が乗るのは 700×25cタイヤを履いたジャイアントのシクロクロス。 二人とも5Lクラスのトレランザックを装備してのサイクリングでした。
僕なりに、山と自転車を同時に"やる" ということを考え、振り返って結果的に自分語りになるやつをやろうと思います。 1.登山に自転車で行くアプローチを自宅もしくは鉄道の駅などから自転車でやり、山を歩くというものです。 この場合、当然自転車を登山口なりにデポしますから、馬蹄型もしくはピストンの登山になるでしょうね。 夏山なら、キャリアなどに荷物を分散して積み込み、山歩きをするというのは結構気軽に出来ると思います。全てを人力でやりきる登山って良いですよ。 日帰りなら、リアキャリ