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「りぷらす」を立ち上げて丸9年の日に思うこと

今から9年前、2013年1月11日に、「りぷらす」は生まれました(登記)。最初は、何にもわからず、暗中模索していました。

・事務所借りたいけど、法人作らないと借りれない。
・でも、移住者で家があるわけでもなく、登記する場所どうすれば良いの?
・借入しないと、事業できないけど、そもそもお金がない。
・一緒に働く人、自分以外に最低2人必要だけどどうしよう?

当時を振り返えると、お金無いのに融資受けようとし、しかも人を雇用しようと良く思ったものだと、今でも思います。

まさに、無謀ですよね笑

でも、挑戦して良かったです。

想いだけでは事業は出来ない。
でも、想いがなければ資源(人やお金など)は集まらないし、継続しない。
何事も想いからしか始まらないという当たり前のことでした。

とはいえ、色々と考えます。

・起業したことに、どんな意味があったのか?
・そもそも、あんなに人が少ない/減るエリアに事業所を作る意味があったか?

地域にとって、社会にとって、どんな意味があったのかは、今は分かりません。わかる時は、きっと10年後、20年後のことだと思います。なので、現時点で良し悪しを判断しても全く意味がありません。

でも、時々考えてしまいます。

そして、不安な時は決まって、「融資返済できるかな」、「一緒に働く仲間が集まるかな」と。

そんな時ほど、その「気づき」を大切に扱わないといけないのに、かえって忘れようと衝動的になり、悪い状態に陥っていきます。

この9年、程度の差こそあれ、定期的にそんな不安が訪れます。

一方で、りぷらすに関わってくれた様々な方々の変化が、僕を後押ししてくれています。

初期に、りぷらすのバックオフィスを支えて下さった女性は、その後に独立して移動パン屋をはじめ、今ではcafeを経営しています。決して大きくはないですが、着実に進化し続け、小屋が、ブランコが出来るなど、訪れるごとの変化がとても楽しみです。

こないだの土曜にランチをしに行きました。

また、ある方は、りぷらすでのボランティアを期に、その後パート職員になりました。

そして、いつかやりたいと思っていた、ケーキ屋さんへの就職を実現し、今では結婚してお母さんになりました。

ある人は、自分のやりたいことができ、農業を。
またある人は、地元に帰って、事業の立ち上げを。

内部でも、介護職として入職してくれた方が、また他業界から転職した方が新たなキャリアとして、施設長にチャレンジしています。

ここには書ききれないほど、多くの方の変化がありました。

決して良いことだけではなく、辛く苦しいことも沢山ありました。

そして今では、スタッフ15名に対して、そのスタッフの中学生以下の子供が18名と、子供の方が多いチームになりました。

りぷらすを作ったことが、地域に社会にどのような価値や影響を与えたのか。

今の時点では分かりません。

しかし、未来を担う子供を育てる若者が、りぷらすに集い、助け合いながら同じ方向を目指しています。

意味や価値という、曖昧なものの前に、まずはこの事実を大切にしていきたいなと思います。

「いま」、一緒に仕事をする人がいて、その子供たちがいる。

「今日、明日、1年後、5年後」も笑顔で暮らせるように、「地域が変わってから事業を変える」ではなく、「事業を変えながら地域の変化を支えていく」カタチに、「進化」ではなく「適応」していくような、柔軟で自由と責任を内包した自律的なチームになっていきたいなと思います。

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