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日本酒イベントレポート:VintageSakeArt2024春/熟成古酒ルネッサンス2024春

VintageSakeArt2024春のイベントに参加してきました。
今回はその様子をレポートします。

■イベント概要

世界最大級の日本酒の熟成古酒イベント 古酒 熟成古酒 日本酒の熟成古酒を楽しむイベントです。
『日本酒は長い間老いておくと酢になる』と言われてきました。
一方、世界の熟成古酒はマディラワインで1600年代、フランスワインで1700年代、ウヰスキー、ブランディーでも100年近く前の酒が存在しその熟成古酒が持つ『余韻の長さ』『大きく変化した香り』『熟成のまろやかさ』を持つ魅力が評価され大変高価で取引されることもあります。
私共、長期熟成酒研究会では、より多くの日本人に日本酒熟成古酒の魅力に触れていただき魅力を世界に発信していただきたくイベントを開催いたします。ぜひ会場に足をお運びください。皆様のお越しを心よりお待ちしております。
開催:2024年3月30日(土)
時間:1部 開場 10:50 、11:00〜12:30
   2部 開場 13:50 、14:00〜15:30
会場:赤煉瓦酒造工場(東京都北区滝野川2-45-9)
   JR「王子駅」から徒歩7分
料金:(前売)3000円、通し券(前売)5000円
   (当日)5000円、通し券(当日)10000円
主催:長期熟成酒研究会
TEL:070-6475-1093

 イープラスチケット情報よりまとめ https://eplus.jp/sf/detail/4025800001

会場にもいらっしゃる龍力さんのホームページにもまとまっていました。

なお、2023年4月・12月、2022年11月にも同じイベントに参加しています。

イベント運営団体は「長期熟成酒研究会」。
たいてい口頭だと「熟成古酒のイベント」というとこのイベントのことを指す共通認識にはなるのですが、イベント呼称が「VintageSakeArt」「熟成古酒ルネッサンス」とやはりブレるため、自分のnote記事ではいっそ両方書いておこうと思います。

そして、前売り券と当日券で値段がかなり変わるのも前回同様。
今回の場所は、2023年4月・12月のイベント時と同様に赤煉瓦酒造工場です。
重要文化財で、日本のお酒の発展にあたっては欠かせない場所です。

イベントの構成はほぼほぼ毎回同様ですね。

■現地の様子、雰囲気

王子駅から歩きます。
JRの場合は北口の改札から出るのが便利です。会場に向かう際に、大通りを渡る必要があるのですが、横断歩道のために遠回りすることになりがちなので。

そんなわけでやってきました赤煉瓦酒造工場。
前日までの悪天候はどこへやら。快晴および20℃を超える気温でなんなら暑い。
桜もちょうど咲いていました。

今回は2部に参加しました。
開場15分前くらいからすでに行列が。
ただ、そんなに慌てて並ばなくても十分入れます。

受付後、会場へイン。
建物に入ると醸造関係の備品や展示物があちらこちらにある中で、その合間に机をセットしてイベント用のブースとしています。

奥のエリアに抜ける廊下は、やはり渋滞。まぁ致し方ないですね。

また、12月の時には閉鎖されていた奥のエリアは今回開放されており、所狭しと自家熟成の古酒が並んでいました。


熟成した結果、何がどうなっているかわからない。おいしくなるかどうかもわからない。
そもそもいつから寝かせているかもわからない。年代物であることは確かですが。

こんな陶器の器なんて、もう作れないでしょう。
だがそれがいい。ロマンでなんぼです。

そんなところで、気になるところから順々に回っていきます。
相変わらず、色味、熟成年数、ラベルなどなど、なかなかインパクトの強いものが揃います。
今回もスポイトで自分で任意の量をとれるスタイルが多かったですね。

今回の自分のコンセプトとしては、初見のものを優先的に当たっていきました。
何度か参加すると、どうしても見覚えがあるもの、飲んだことがあるものが増えていきますので。ただ、同じものが何度も飲める、というのは、古酒ならではなのかもしれません。

面白かったのは、自分でブレンドできるブースです。
過去にもありましたが、今回は、事前にスタッフさんがブレンドした際のデータ、コメントなどが掲載されています。
自分でもトライし、なかなか好みの味わいにすることができました。

施設の奥を見られる「日本酒百年貯蔵プロジェクト」の見学ツアーも途中でありました。
こちらも12月にもやっていましたので、今回は割愛。

■飲んだお酒リスト

奈良県 松の友 蔵原酒 生詰め 一級 熟成年数不明
兵庫県 八重垣 一級 熟成年数不明
兵庫県 灘誉 一級 熟成年数不明
滋賀県 神開 一級 1991BY
滋賀県 神開 一級 1989BY
山口県 五橋 熟成酒 平成23年
秋田県 刈穂 山廃自然酒 特別純米 陸羽132号 平成初中期醸造
岩手県 南部美人 全麹純米 2004BY
兵庫県 龍力 ベーシック タンクNo:141
兵庫県 龍力 酸味 タンクNo:-
兵庫県 龍力 円 まろやか タンクNo:157
兵庫県 龍力 旨味 タンクNo:707
兵庫県 龍力 甘味 タンクNo:504
兵庫県 龍力 オリジナルブレンド (甘味2ベーシック1旨味0.2酸味0.2)
新潟県 朝日山 特別本醸造 平成8(1996)年
岐阜県 薄墨桜 薄墨長寿桜 純米酒 ピッチピチ生原酒
新潟県 麒麟 本醸造濃熟オールド
新潟県 麒麟 秘蔵酒
長野県 麗人 大吟醸 平成10年
長野県 麗人 大吟醸 平成12年
岐阜県 達磨正宗 オリ 平成28年醸造酒
岐阜県 達磨正宗 オリ 平成9年醸造酒
岐阜県 達磨正宗 オリ 平成6年醸造酒
静岡県 高砂 純米吟醸 十年古酒
山形県 くどき上手 純米大吟醸 出羽の里 平成23(2011)年度醸造
愛知県 義侠 純米原酒50% 平成14(2002)年醸造
兵庫県 龍力 玄妙
兵庫県 葵鶴 山田錦 2000BY
山口県 五橋 純米原酒古酒 平成十三年 穀良都
山口県 五橋 純米酒
京都府 玉乃光 純米大吟醸 酒鵬 熟成古酒2014
京都府 玉乃光 純米大吟醸 備前雄町100%  熟成古酒ゴールド
京都府 玉乃光 純米大吟醸 備前雄町100%  熟成古酒シルバー
和歌山県 菊御代 R1BY
和歌山県 黒牛 直汲み 純米酒 生原酒 直汲み 平成30年
宮城県 一ノ蔵 Madena

王冠で蓋がされた一升瓶。埃のかぶりかたも年季を物語っています。

お馴染みのラインナップもあれば、完全初見のものまで。
毎回毎回、いい意味で得体の知れないものがでてくのがこのイベントのすごいところです。
そういえば、前回2023年12月に参加した時には、紅麹で作られた日本酒を飲んでいました。
今日日、こんな話題になるとは思いませんでしたが。

■終わりに

次にやるのは例年だと秋口あたりでしょうか。
次はどんなものがでてくるか、期待が膨らみます。

ではでは。

まさかオフィシャルでネタにするとは。

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