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経験こそが「資本」になる

2019年10月16日 人的資本社会資本

古川 健介さんがリンクをシェアしました。

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あらすじ

西野さんから投資をしていただき、マンガサービスをつくっている「けんすう」といいます。
マンガサービスで世界一になるぞー!と意気込んでいます。
西野さんとはエンタメで世界をとる仲間です。

今日のテーマは「なぜ、おじさん2人がクラウドファンディングで20万円を送り合うのか?」です。

はじめに

こんにちは、いろいろバタバタしまくってて、1ヶ月もあいてしまいました・・・。
毎週投稿に戻したいと思っているので、よろしくお願いいたします。
がんばるぞ!

さて、先日の西野さんの投稿で

僕が「ひたすらイイ奴」というのも理由の一つにありますが、合っているのかどうなのか分かりませんが、僕には『お金を他人に使えば資本が増える』という考えがあります(※誰か、コメント欄でもっと分かりやすく言語化してください)。

というのがあったですが、この答えについて書きます!

クラウドファンディングを送り合うおじさんたち

今、僕は「アル」というサービスをやっていて、そこでクラウドファンディングを開いたのですが、、
西野さんが20万円を支援してくれたのですね。
正直、めちゃくちゃありがたくて、とても嬉しかったのです。

そして、西野さんもこの前、クラウドファンディングを開いたので・・・僕も20万円支援しました。
20万円支援してもらい、20万円支援したのです。

で、これを見た人は「お互いに20万円送り合うんだったら、手数料だけ取られて損では?」と思ってしまいますよね。意味あるの?と。

おじさんたちがイチャイチャしているだけに見えちゃいます。
しかし、これにはちゃんと意味があるのです。

理由は3つくらいあるんですが、今回は1つだけ取り出して説明します
(ニーズがあれば書きます!)

それは・・・「お金の流れている量が増えると、資本が増える」です。

どういうことよ

お金は「持っていること」よりも「自分の目の前に、どのくらいのお金が流れているか」が大事なのです。

これは、昔、コルクという会社をやっている、佐渡島さんという方にインタビューをしたときに教えてもらったことです。

ざっくりいうと、今、100万円の仕事をして、自分に100万円をもらうことよりも、1000万円の仕事をして、そのうちの10万円をもらったほうがいいということです。

なぜか。
当然ですが、100万円でできることと1000万円でできることでは、発想の幅が違ってきます。
たとえば、プロモーションを打つぞ、となったときに、100万円では30万円くらいしか制作費を使えない、となり、かなり制限されますが、1000万だと「300万円を制作費で使う」ということができるので「じゃあ、100万円で、あの人に出演してもらい、200万円で、こういう映像を取ろう」というように、想像力が膨らむのです。

そして、想像力を膨らませて実現させた、その経験こそが「資本」になるのです。

資本?どういうこと?

え?どういうこと?と思うかもしれませんが・・・。
ここで今一度、「資本」とは何かと整理しますと、主に3つありまして
1. 金融資本
2. 人的資本
3. 社会資本
です。

資本といえば、どうしても「金融資本」を思いがちです。
要は現金とか土地とか株ですね。

でも、これは資本の一部にすぎなくて、、他にも人的資本とか社会資本があるのです。

まず人的資本は実はわかりやすくて、たとえば1ヶ月30万円の月給で働いている人は、次の月も同じだけ働くと30万円もらえる可能性が高いわけです。

で、社会資本は、家族とか友達とか人脈とかそういうたぐいのやつです。
※詳しく知りたい方は、橘玲さんの『幸福の「資本」論』という本をご覧ください。

そして、「自分の目の前に流れるお金の量が多いと、貴重な経験を積めて、人的資本や社会資本が増える」のです。

あえて先程は触れなかったのですが、資本は資本を増やすという性質があります。
で、金融資本って、1年にだいたい5%くらいしか増えないのですね。
もちろん、超絶優秀な投資家は違うと思うんですけど、まあ、だいたい5%でれば良い感じです。

お金は何もしなくても5%づつくらい増えてくれるので、その意味では便利なんですが、逆にいうと、レバレッジが全然効かないんです。

で、西野さんがいっている「僕には『お金を他人に使えば資本が増える』という考えがあります」に戻るのですが、、、

これは、人的資本や社会資本は、質があがればあがるほど5%よりも増える、ということじゃないかなと。

というので、目の前のお金の量を増やすことが、人的資本、社会資本を増やすことになり、それらは金融資本よりも増えるということです。

今回のケースでいうと、20万円をただ持って使うだけよりも「西野さんに20万円を支援してもらった!」ということと「西野さんに20万円を支援して、感謝された」というほうが価値が高いということですね。

さらに、実際は、手数料の2万円くらいしか使っていないわけなので、このやり取りだけで、かなり得しちゃっているというわけです。

クラウドファンディングでの20万

で、さらにいうと、なんですけど、、お金の流れる量を増やす時に「どこを経由地にするか」も結構重要でして。
西野さんがクラウドファンディングで1000万集めると「クラウドファンディングですごいお金を集めた」とニュースになります。
そして、「西野さんのやっているプロジェクトってそんなにすごいの?」とかそういうイメージになるわけです。

これがたとえば、これ「西野さんが講演を50万円で売って、20本やった」というのだとニュースにならないんすよね。
普通に人的資本をお金にかえただけなので。

ただ、クラウドファンディングのリターンとして、講演会50万円を20本、事実上売ってしまうと、それはニュースになるわけです。

なので、西野さんは経由地を「クラウドファンディング」にすることで、より有利な戦場を作っているわけです。

頭がいいですね!!
というわけで
資本といえば、すぐに「金融資本」を思いうかべて、さらに現金を思い浮かべた上で「お金ほしい!」となってしまう僕らですが・・・。

自分に入るお金より、目の前に流れるお金の量を重要視する
そのお金の流れの経由地を自分に有利なようにする


などと考えたほうが、結果的に、資本は増えるんじゃないかなーと思っているこの頃です!

普通に生活費のかかる個人ですから。お金をいただけるのは嬉しいことです。 ありがとうございます。先にお礼を言ってしまいました。返礼の法則って知ってますか?さあ