見出し画像

#1 ユダヤ教とはなにか?

キリスト教やイスラム教の原点となっているユダヤ教。規模的にはそれほどまででもないが、聖典に描かれたエピソードは今でも欧米芸術に影響を与えている。そのため、どんなものか調べてみた。

ちなみにユダヤ教の起こりは、紀元前2000年ごろと言われる。今から4000年も昔のことだ。気が遠くなりそうな数字!ある時、伝説と化したアブラハムが突如として神様からのお告げを聞いて預言者として覚醒するところからユダヤ教が成立する。

ユダヤ教の聖典は、ヘブライ聖書と呼ばれるもの。これは、キリスト教でいうところの旧約聖書となる。この聖書は、トーラー(モーセ五書)、ネイビーム(預言者)、カトビーム(諸書)という3つの構成からなる。これら3つの頭文字をとってタナハとも呼ばれている。

トーラーは、「創世記」「出エジプト記」「レビ記」「民数記」「申命記」のことを指す。主には天地創造から人類の発祥、ユダヤ人の歴史について描かれている。天地創造から人の誕生については以前の記事にも触れた。

その後の話。

1.カインとアベル

素材6

アダムとエヴァの間にカインとアベルという兄弟が生まれる。兄のカインは農耕、弟のアベルは放牧を職業としていた。ある時神様へのお供物としてカインは農作物を、アベルは羊を捧げるも、神様はカインのお供物を無視する。そのことを恨んだカインは、弟のアベルを草原に誘い出し殺してしまう。これが人類で初めての殺人と言われている。

2.ノアの方舟

画像2

それから暫くして堕落した人間たちが増えるように。みかねた神様は、正しい生き方をしていたノアとその家族以外の人間を洪水によって滅ぼすという荒療治に出る。ノアは自ら作った「ノアの方舟」によって洪水が起こったのちも生きながらえる。

3.バベルの塔

画像3

ノアの子孫たちが、暫くしてからバベル(バビロニアという都市)にて発展した建築技術を用いて、可能な限り天にも届くような塔を立てようとした。それは彼らからすれば神様と対等になりたいという思いからの行動だった。怒った神様は、彼らが結託して塔を建てることを阻むため、彼らを様々な場所に飛ばし、意思疎通ができないよう異なる言語で話すようにさせた。

とまあここまでは、本当にあったのかどうかわからないほどかなり古い話になる。バベルの塔なんかは、人間の愚かさを象徴するものとして映画や小説などにも寓話的なエピソードとして登場することも少なくない。

そして、まじめにトーラーの内容を見ていくと骨が折れる。他にもエピソードがあって面白いので気になった方は是非調べてみてください。次回は、アブラハムが預言者として登場するところから続きを書いていこうと思う。


末筆ながら、応援いただけますと嬉しいです。いただいたご支援に関しましては、新たな本や映画を見たり次の旅の準備に備えるために使いたいと思います。