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#8. 自分の役割(『マイ・インターン』)

昔一回見たことがあったけれど、確かその時は学生でこの映画の奥深さについて本当には理解していなかったのだと思う。今回改めて見てみて、いろんなシーンの繋がりがより明確になった気がする。

あらすじ

ファッションサイトのCEOとして活躍する女性が40歳年上の男性アシスタントとの交流を通して成長していく姿を描いた。ニューヨークに拠点を置く人気ファッションサイトのCEOを務めるジュールスは、仕事と家庭を両立させながら誰もが羨むような人生を歩んでいた。ところがある日、彼女に人生最大の試練が訪れる。そんな折、会社の福祉事業で雇われたシニアインターンのベンが、ジュールスのアシスタントに就く。ジュールスは人生の大先輩であるベンから様々な助言をもらい、次第に心を通わせていく。

映画から学べること

①自分の役割を見つけること

この映画を見終わった時に、仕事をする上ではどうすれば役に立つことができて、そして周りから必要とされるのか考えるのって大切だな、と改めて感じた。どうしても、仕事しているとこの仕事って自分に向いていないな、と考えてモチベーション落ちたりしてしまうことがあるんだけど、そこにはいささか発想の展開が必要なのだ。

②常に新しいものを探し続けること

周りの人たちを見ていると、なかなか歳を重ねるにつれて新しいことに挑戦する気概が失われていってしまっているような気がする。そんな中、ベンは退職後も常にいろんなことに挑戦していて、しかもインターンってなかなか足を踏み出すには勇気がいることにも果敢に踏み出している。そしてすんなり若者たちに溶け込んでしまうのだから、その柔軟性には目を見張るものがある。

③他人との距離の縮め方

ベンの社交性というものにも驚かされる。年の功で、それまで築いてきたキャリアを振りかざす人が多い中で、ベンの場合は決して高慢な感じがしない。上司となるジュールスは、かなりのキャリアウーマンである一方で、どうしても周りに甘えることができなくて悩みを抱えていた。そんな中で、まるで優しいおじいちゃんの如く、ジュールスに寄り添うのだ。そして彼女との距離を徐々に縮めていく姿は、尊敬に値すると思った。

登場人物一人一人の心の動きにもスポットが当てられていて、ジュールスの夫が埋められない心の溝を埋めるために不倫をしてしまう、それをなんとか見ないフリをしてやり過ごそうとするジュールスの姿、そうした人のメンタルのバランスといったところも考えさせられるものがあった。

とりあえず普段からハンカチは持っておくようにしよう。

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