マガジンのカバー画像

#愛について語ること

114
自分がいったい何について愛を感じているのか、きちんと言葉にしてみる。言葉にするために、愛の対象となるものを写真に残す。私が傾ける愛から、派生した様々なものや人とのつながりを考える。
運営しているクリエイター

#振り返りnote

故にわたしは真摯に愛を語る

 か細く浮かぶ月を何気なく眺めているときに、ふと夏目漱石が口にした「月が綺麗ですね」とい…

107

#8 映画についての愛を語る

 昨日は3回目ワクチン接種の副作用により、ほぼ一日仕事にならなかった。いやなるにはなった…

#12 レトロについての愛を語る

 なんだかんだ言っても、わたしは昔懐かしいものが好きだ。  果たしてどう表現すればよいか…

#18 不器用な人生についての愛を語る

 人が感情を捨てたら、それは人と呼べるのだろうか。  この文章を書いているとき、ほんの少…

#22 インド映画についての愛を語る

 先日の「#21 インドについての愛を語る」の続編。  最近一緒に飲むたびに、あまりにもス…

#23 大人についての愛を語る

 ガシャンカタカタプシューという音が、頭の中で聞こえた気がした。カメラやスマートフォンが…

#28 パンについての愛を語る

 昔から、パンに目がない。だいたいわたしの家では、朝ご飯に出てくるのはご飯7割、パンが3割くらい。どちらかというと、パンの方が好きだった。だから、食卓にパンが並べられた時には、それだけで気がつけば鼻歌を歌っていた。  香ばしく、焼きたてのパンはほんのり甘くてどこか夢心地になる。マーガリンやらジャムやらが並べられる。わたしはいつも、食パンには隅から隅までジャムをつけていたのでよく父に咎められていた。薄ぼんやりと、自宅で母親がいつだったかホームベーカリーを買って、しばらく家で作

#29 温もりについての愛を語る

 わたしがかつて実家で暮らしていた時の頃、朝ごはんはよっぽどのことがない限り至極当たり前…

#36 鳥についての愛を語る

 迫り来る影に、自分の存在を脅かされつつある。まだ夏前だと言うのに、朝から鳥肌が立つ。大…

#41 自己についての愛を語る

 そういえば、今日は選挙日だったと思い、慌てて投票会場へ。世の中は思いの外殺伐としている…

#42 余韻についての愛を語る

 ふと生活をする中で、深く呼吸をしたくなる時がある。日常は常にせわしなく回り続けていて、…

#47 イギリス文学についての愛を語る

 かれこれ8年ほど前になるだろうか。わたしは卒業旅行と称して、イギリスのロンドンにいた。…

#64 時間旅行についての愛を語る

 PCの前でぱちぱちとキーボードを打ちながら、私はほんの少しだけイライラしている。家のwi-f…

#79 手紙についての愛を語る

 私が確か中学生くらいの頃、HYの「てがみ」という曲が大流行した。今でもお気に入りの曲のひとつで、友人たちとカラオケに行く時にはここぞとばかりに熱唱している。不思議と青春時代に流行った音楽というのは、妙な余韻を伴って頭の中でカセットのテープが回るかのようにカラカラと音を立てて流れ、決して色褪せることがない。  思えば過去に人からいくつか手紙をもらったことがあって、それは恋人からもらったものもあるし、後輩からもらったものもあるし、見知らぬ土地で出会った人たちのものが混在してい