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#愛について語ること

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自分がいったい何について愛を感じているのか、きちんと言葉にしてみる。言葉にするために、愛の対象となるものを写真に残す。私が傾ける愛から、派生した様々なものや人とのつながりを考える。
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#言葉

故にわたしは真摯に愛を語る

 か細く浮かぶ月を何気なく眺めているときに、ふと夏目漱石が口にした「月が綺麗ですね」とい…

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#90 愛は不確かだけど、確かに引き出しの奥にある

 夜が寝苦しい。クーラーをかけても、なぜか真夜中に起きてしまう。時間を確認しようとしてス…

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#34 言葉についての愛を語る

 最近、自分の周りが色々と、目まぐるしい。瑣末な日常の出来事に追われて、ほんの少しアップ…

#39 雨についての愛を語る

 ある日の昼下がり、強くアスファルトへ打ち付ける雨の姿を見ると、心底ホッとする。自分の中…

#42 余韻についての愛を語る

 ふと生活をする中で、深く呼吸をしたくなる時がある。日常は常にせわしなく回り続けていて、…

#43 情熱についての愛を語る

 誰かへの愛を語る時、何が必要なのだろう。  そんなことを、最近つらつらと考えている。近…

#44 嘘についての愛を語る

ビッグバンの法則  宇宙は、高温高密度の状態から始まった。  次第に大きく膨れ上がり、やがて爆発する。いわゆる、ビッグバン理論と呼ばれる宇宙進化の法則だ。その時刻は、今から138・2億年遡った先にあるらしい。アインシュタインが提唱した、一般相対性理論によって導き出された原理。時間と空間は、立場によって変わると彼は言う。人と人との関係性も、同じなのだろうか。 ★ 司  ある晴れた初夏の夜道、司はトボトボと当て所もなく歩いていた。突然不意を突くように、グニャリと箱がつぶ

#50 生き方についての愛を語る

 自分自身のことが、自分でわからなくなる。今日は朝から少し調子が悪くて、思うように体を動…

#53 忘却についての愛を語る

 日々のらりくらりと生きていたらいつの間にか世の中はお盆休みに突入していて、東京駅のまわ…

#54 中秋の名月についての愛を語る

 ふと空を見上げてみると、涼しげな風の隙間を抜けて少しずつ月が昇るところだった。目の前に…

#55 未来についての愛を語る

 学生時代に通いつめた本屋がいつの間にか無くなり、更地になっていた。  小ぢんまりとして…

#60 メメント・モリに愛を込めて

メメント・モリ  メメント・モリとはラテン語で、「自分が(いつか)必ず死ぬことを忘るな」…

#63 ペパーミント・ラヴ

 午前3時、一度目が覚めてしまい、そのまま眠ることができなくなる。  その前の日にデイキ…

#66 軽やかな愛を込めて

 気がつけば、あと半月もすれば今年も終わってしまう。それが何だか信じられないことのように思える。ついこの間新年が明けたと思ったら、もうすぐそこまでこの年の終わりが見えている。今年の冬は寒いとは思っていたけれど、案外到来したら寒くないような。  毎年この時期になると、妙なことに私自身がそわそわし始める。理由は、まったくもってわからない。たぶん何かやり残したことがあるような気がして、そのことが頭をもたげているのかも。 *  毎日モレスキンノートにその日1日の出来事を書く傍ら