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#愛について語ること

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自分がいったい何について愛を感じているのか、きちんと言葉にしてみる。言葉にするために、愛の対象となるものを写真に残す。私が傾ける愛から、派生した様々なものや人とのつながりを考える。
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#いま私にできること

故にわたしは真摯に愛を語る

 か細く浮かぶ月を何気なく眺めているときに、ふと夏目漱石が口にした「月が綺麗ですね」とい…

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#6 救済に連なる愛を語る

 時々、グッと見えないものから無言の圧力を感じることがある。何に対してわたしは恐怖を感じ…

#8 映画についての愛を語る

 昨日は3回目ワクチン接種の副作用により、ほぼ一日仕事にならなかった。いやなるにはなった…

#12 レトロについての愛を語る

 なんだかんだ言っても、わたしは昔懐かしいものが好きだ。  果たしてどう表現すればよいか…

#13 家族についての愛を語る

 相手をひたすら愛しいと思う。一緒にいるだけで、なぜだか活力が湧いてくる。しっかり生きな…

#14 アナログについての愛を語る

 先日の「#12 レトロについての愛を語る」の続編。  ふと懐古主義の話になった時に、今の人…

#15 商店街についての愛を語る

幼少時の揺れる記憶  人が息をするように、共に歴史を刻んできた商店街。昼時だというのに、赤ら顔をしたおじさんたちがグラス片手に談笑をしています。皆が皆、リラックスして思い思いの時間を過ごし、幸せそうな様子でした。 *  幼い頃、親に連れられてわたしはよく商店街へと足を伸ばしました。当時は土地勘がないので、親の手にただ引っ張られるだけ。自分自身、一体どこにいるのか全くわかりません。抑えきれないほどの高揚感に包まれて、幼い妹と共にはしゃいで駆け回った記憶。今でも、引き出しの

#18 不器用な人生についての愛を語る

 人が感情を捨てたら、それは人と呼べるのだろうか。  この文章を書いているとき、ほんの少…

#19 銭湯についての愛を語る

 先日友人の結婚式があり、お呼ばれした。式当日まで、現在の状況を鑑みつつ決行したとのこと…

#40 モノクロームについての愛を語る

 最近はうまく行っていることが半分と、どうも行き詰まっていることが半分くらい。昔より私は…

#41 自己についての愛を語る

 そういえば、今日は選挙日だったと思い、慌てて投票会場へ。世の中は思いの外殺伐としている…

#42 余韻についての愛を語る

 ふと生活をする中で、深く呼吸をしたくなる時がある。日常は常にせわしなく回り続けていて、…

#48 仕事についての愛を語る

 今、仕事がとても楽しい。この世に生れ落ちてから数十年という月日が流れているが、ここにき…

#49 思い出についての愛を語る

 誰かとの大切な思い出というものを、一粒のキャラメルのように幸せな気持ちで浸りたくなる時がある。もう今となっては、遠い記憶になってしまった思い出たち。甘美で、思わず溺れそうになる。ただ眠ることが惜しくて、星が一面に広がる空を眺めていた時のこと。あの頃の私は、確かに爆発的な瞬発力で、全身全霊で進み続けていた気がする。 * 留まらない影の痕跡  この時期になると、周辺がバタバタとし始める。ちょうど7月あたりから事業部門に配属された新人に対して、私は研修を行っていた。そのため