#29 温もりについての愛を語る
わたしがかつて実家で暮らしていた時の頃、朝ごはんはよっぽどのことがない限り至極当たり前のようにご飯が出てきた。何か胸の中が満たされ、幸せだったのだなということをトロンとした空気の中で考える。その当たり前は、誰かの必死の努力の賜物だったことに今更ながら気がつく。
時は流れて一人で生活するようになり、あれわたし意外と何でもできるんだな!と思うのだけど、部屋でテレビと共にごはんを食べるときに感じる寂寥感。この場に向かい合わせで、自分が作ったごはんを食べてくれる人がいることを想