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思わず引き込まれた話のまとめ

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ついつい語り口に引き込まれて最後まで読んで感服した話のまとめ。
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2023年1月の記事一覧

オールドデリーでマトン・ニハリ【サポート飯】

これまでの私のnoteにサポートしていただいた方から、世界多分一周旅をしている旅先で美味しいものをごちそうになるというこの企画、「サポート飯、ごちそうさまです!」の記念すべき第五弾。 インド1発目はこの人にごちそうになろうと、最初から決めていました。 その方は、だいふくだるまさん。 だいふくだるまさんは、いろんな愛についてシリーズで書いておられています。それ以外にも、旅の文章と写真も私の好みど真ん中にささるし、日々の思いなどをさりげなく書かれた文章の中に、私のもやもやをな

近くて、遠い、絵を描く人

小学生の頃に通っていた絵画教室で、ひときわ上手に絵を描く男の子がいた。 私よりも二つか三つくらい歳上のお兄さん。 小学生の頃、二つ三つ年上のお兄さん・お姉さんたちはとても大人びて見えた。 描く絵も、小学校低学年の子と高学年の子ではかなりの差がある。 自分と比べて、二つ三つ年上のお兄さんの絵が上手に見えるのは当たり前と言えば当たり前だった。 けれど、そのお兄さんは、お兄さんと同い年のお兄さんやお姉さんと比べても、ずば抜けて上手だった。 絵画教室では、実物を見て描くことも

旅とブンガク|太宰治に呼ばれて東京・三鷹と青森・津軽へ

これを「呼ばれた」と言わずしてなんというのだろう。 2022年、それぞれ別の目的で行ったところがたまたま、太宰治ゆかりの場所だった。太宰治が晩年長く暮らした町・三鷹と、太宰治が生まれた土地・津軽。 太宰治に影響されたイタすぎる中高生時代文学好きあるあるだと思うのだが、10代の頃は太宰の作品にけっこう影響を受けていた。国語の授業中に教科書じゃなくて、こっそり太宰の小説を読むのがかっこいいと思っていたイタすぎる中高生時代。読書感想文ではじめて県で表彰されたのも太宰治の『斜陽』

メコン川スローボート事件簿1日目【ラオス#1】

ラオスに入国。 スローなボートでメコン川300kmの距離を2日間かけて進み、ラオスの古都ルアンパバーンへと向かう旅。 とにかく色んなことがありすぎた。 見たものや起きたことをiPhoneにメモしていったらめちゃくちゃ多くなって、途中でメモるのをやめたくらい。 まずは国境越え。 イミグレを通り、バスで友好橋を渡る。 タイの国旗が途中からラオスの国旗に変わって少し実感が湧く。 ちょっと橋を渡っただけで異国になるのは、いつ体験しても不思議である。 ここからが少しややこしかった

知的体力をきたえると長生きできる? 李禹煥と安藤忠雄の対話より

ことしはたくさん学んで知的体力をきたえようと思う。どうやらそのほうが長生きできるらしいよ。 知的体力をきたえると長生きできる?これは建築家の安藤忠雄氏が、現代美術家の李禹煥氏との対談でおっしゃっていたことなのでまちがいないと思う。おふたりともとてもお元気で若々しい。いや、もはや若々しいを通り越して「これからもっと面白いことになるんちゃうか」という好奇心いっぱいの少年たち、といった印象を受けた。 その若々しさのひけつが、「知的体力」をきたえることなのだと安藤氏はいう。 一

北へ。国境の町チェンコーン【タイランド#10】

タイ北部のチェンマイからさらに東北部へ向かう旅に出た。 目的は陸路で隣国ラオスへ国境を越えること。 コロナ禍以降、情報が錯綜していてどこの国境から入れるのかよく分からなかったので、確実に開いている国境を選ぶことにした。 位置的にはこんな感じ。 チェンマイのホテルでほぼ子さんに見送られて一人バス停へと向かう。 歩いてチェンマイの旧市街地のお堀沿いを進み、守り神のヤックにも別れを告げる。 まずはチェンマイからチェンライへ。 VOLVOのいい感じのバスである。 11:15発15

愛だと思うのに 本当は愛ってなんだか分からないって言う困った現象

なんと3度目の参加になります。 「もう、いい加減遠慮して。」 と、言われそうな感じ。 本当は「愛ってなに?」 って、全然分かってないくせに参加する図々しさをお許し下さいm(_ _)m ウーン、愛って、月が綺麗ですね…それだけではないと思うのですよ。 だいふくだるまさんの綴った愛のnoteを読んでいると、日常の気怠さや、鬱々とした何かや、憤りや、そんな感情の隣りに、愛は潜んでいるのだと感じております。 愛はキラキラしたものでなく、ひっそりと静かで、湿った心を乾かす温もりの様

国境の町での覚え書き【タイランド#5】

バンコクで1週間ほど滞在し、スコータイ、メーソット、チェンライと移動を続けている。 今夜はチェンライからチェンコーンに移り、そこで2泊して、ラオスへと国境を渡る情報を集めたり準備をする予定。 途中だけども、みなさん、あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。

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