「食事」を詠んだ短歌をまとめてみた
2022年度、NHK短歌の選者をされた笹公人さんのテーマは食事でした。佳作として採用された短歌を中心に投稿歌をまとめてみました。
エプロンに隠したパンをお土産にハイジの気持ちは黴にまみれて
(テーマ「パン」)
おっちゃんの関西弁にのせられて串揚げどんだけ食うねんて俺
(テーマ「肉料理」)
佳作をいただきました。
ピロシキをカレーパンだと言い張ってさびしからずや水を飲む君
(テーマ「カレー」)
切り身しか触れぬ我に微笑みて器用に開く彼の右手は
(テーマ「魚料理」)
佳作をいただいた作品です。
仕事には超ストイックな君だけどピザにコーラを合わせるなんて
(テーマ「イタリア料理」)
ダイエット中ではあるが穴でなく外側の方を食べるドーナツ
(テーマ「スイーツ」)
すき焼きの生卵ごと呑み込んでそんな男ははやく忘れろ
(テーマ「鍋」)
たっぷりと残った汁に浮いているメンマのようにとてもひとりだ
(テーマ「ラーメン」)
佳作をいただいた作品です。
一つだけ確かなことだ私は一生牡蠣を喰はずに死ねる
(テーマ「食わず嫌い」)
食べ物の短歌は誰でもとっつきやすいので、投稿歌が多かったのかもしれません。どんなテーマでもさらっといい歌が詠める方はさすがですね。(終わり)
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