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【メディア】心理的安全性は教師だって保障してほしい

こんにちは!
元高校教師、だいです!

主に「学校教育」をテーマに発信しています。

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①「教育」全般に興味がある人
②「教育」に悩みや不安がある人
③(ゆえに)自信がなくて、
 同志もいなくてもがいている人
④自分らしくありたい人
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エクステしてたら集合写真から除外

TVのニュースをあまり見なくなり
もっぱら社会の時事ネタは
新聞とネットで
手に入れるようになっているのですが、

最近、特に新聞かな?
学校の不適切な指導を糾弾する記事
多く見かけます。

たとえば、
みなさんは以下の記事を
お読みになりましたか?

〇〇高校で4月、
つけ毛(エクステンション)をしていた女子生徒1人が「校則に抵触する頭髪」として、クラスの集合写真から除外されたことが関係者への取材でわかった。
生徒は前年度、当時の担任教諭から許可を得ていたが、新しい担任はこうした経緯を確かめずに問題視。生徒がその場で対処すると伝えても撮影に加わることを許さず、排除したという。
教育委員会は取材に「行き過ぎた生徒指導ではない」との見解を示した。

神奈川新聞5月27日付 高校名は伏せます

そもそも、
〇〇高校の校則(生徒の心得)には
「パーマ、染色、脱色など頭髪に手を加えない」という規定が記されていました。

生徒は3月、付け毛が禁止対象か
はっきりしないため、
当時の担任に相談して許可を得た
そうなんですね。

校外のクラブ活動に適した髪型にするのが
目的だった、とか。

しかし
4月に入り新クラスの集合写真を撮影する際、
新担任から、急に髪が伸びたと指摘され、

生徒は「エクステは問題なかったのでは」と
尋ねたものの、校則に抵触しているとして
撮影から外れるよう命じられた・・・。

というのが、ことの経緯のようです。
(新聞記事より)

ここからは、
あくまで新聞記事を読んでの
僕の憶測になるので、話半分に読んでください。
真相は不明です。

生徒の立場

生徒の立場に立ったら
本人も校則違反に抵触していないか心配で
前年度の担任から許可を得ているんですよね。

筋はしっかり通していたといえる。

それなのに、
当日、いきなり撮影から除外。

しかも4月当初の新クラスの集合写真です。

そこから外されるというのは
傷つきますよね。

新担任の指導に
理不尽さを感じてもおかしくはない。

この出来事については
数日間、さまざまな新聞社に取り上げられ
識者の意見も載せられていましたが、

女子生徒の立場から
学校の指導の行き過ぎを
非難する内容が多かったかな。

たとえば、こんな意見がありました。

あまりにも時代錯誤な対応で理解に苦しむ。
上下関係を背景とした教諭によるいじめに相当し、生徒への心理的影響が心配だ。周囲の生徒にも「見せしめ」として伝わった恐れがあり、影響は計り知れない。
付け毛は認められるかどうかを事前に教諭に相談するなど、生徒はむしろ校則を守ろうとしていた。こうした経緯を確認しないまま有無を言わせずに除外した行為は生徒指導とは到底言えず、担任教諭と学校の責任はきわめて重い。

中央大教授 池田賢市さん

そういう見方もあるなあ、と。
それは素直にそう思う。

でも、僕も元高校教師ですから。
なんか、どうしても報道の仕方が
生徒寄りに偏りすぎているような気が
してならない。

新担任の立場に立った記事がないんですよ。
学校側の主張が排除されている。

新担任の立場

もちろん、
新担任がどのような思いや事情を抱えて
生徒を指導していたのかはわかりません。

年齢も性別も、
経験年数もわからない。

だから、
憶測でしかないのですが、
この報道を読んだとき、

僕は素直に
「そうだ、学校が100%悪い!
 これは学校側の『いじめ』だ!」
とは思えなかった・・。

学校で、
「公の場」と「私の場」を区別するって
僕は大事だと思っています。

入学式や卒業式、
いわゆる「式」と名の付く、ハレの場では、
ハレの場に「ふさわしい身だしなみ」を
心がけたいもの。

やるときはやる!
やらないときはやらない!

いわゆる「けじめ」ですね。

もちろん、

エクステを装着している=けじめがない

ではないと思うのですが、
新聞記事を読んでいると、

〇〇高校は、
事前に身だしなみを整えてくるよう
全校生徒に指導し、付け毛の生徒以外にも
除外された生徒がいたとして、
除外自体は「指導の範囲内」とした。

新聞記事より

という記述があります。

だから、

「明日は集合写真だぞ。
 身だしなみを整えて撮影にのぞんでください」

くらいの事前指導は
きっとあったのでしょう。

この新担任の立場に立てば、
当たり前の指導を当たり前にやっただけで、

それが
「いじめ」とまで強く非難されると、
身がすくむ思いがする。

前担任が許可していた事実の
共有がなかったことは確かに問題ですね。
でも
一教師の承諾でALL OKになるわけじゃない
「口約束」ほどアテにならないものはない
っていう
そういう学びの良い機会だったんじゃないかな。

そこまでフルボッコされる事案では
僕はないと思う
(真相はあくまでわかりませんが)。

校則の見直しは社会全体で

校則そのものが時代錯誤

という意見もあるかもしれない。

それはそうでしょう。

きっと
生徒間、教員間、保護者も含めて
いろんな視点や考え方があると思うんですよね。

エクステ?全然OKじゃん!

という人もいるでしょう。

でも、

あまりに華美なのはどうなの?

という人も絶対いるんです!

校則を見直すならば
生徒同士で(教員もまじえ)議論しながら、
時間をかけて変えていかないといけない。

そもそも
公教育っていうのは超保守派なんです。

平均値の中でも無難なラインで
落としどころをつける傾向があります。

エクステOK
パーマ、染色、脱色OK

でいくのなら、

少なくとも
生徒、保護者、教員、地域くらいは
共通理解をはかっていかないと

トラブルの元になるってことは
教員経験者は体験的にわかっていますから。

教員にも心理的安全性を

以前、こんな記事を書きました。

学校だって、職員だって
ミスします、ヘマします。

もちろん、そのミスに
許されるものと許されないものがあって

いじめや事件事故に関する
リスクマネジメントは徹底したいところですが、

今回の新聞記事程度の内容だったら
僕はいくらでも、
やり直しがきく案件だと思うんですね。

それが
「教諭によるいじめだ!」
なんて重々しく糾弾されると

教師の仕事のイメージが悪くなる一方だし、
教員のなりてもいなくなるし、
いよいよ学校や教師は委縮してしまう。

教師が、いちいち
指導に不安を抱いてしまいますよ。

心理的安全性が保障されないと
人は思考がうまくできなくなります。

メディアの報道を鵜呑みにしすぎず、
あくまで一つの視点だと思って
考えを深めるきっかけにしたいですね。

教育の責任は
学校だけが100%担うものじゃない。

そこに関わる一人一人が当事者です。

※この記事にはさまざまご意見があると思います。
 思う所があれば、ぜひコメントください!

最後までお読みいたたき、
ありがとうございました。


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