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まだ社会保障をあてにしてるの?

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これは厚生労働省による社会保障の給付と負担の現状(2019年度予算ベース)のデータだ。
https://www.mhlw.go.jp/content/000559023.pdf

社会保障を保険料で賄えているのが6割。後の4割は税金だ。

これはどういうことを意味しているのか。

まず僕らは社会保障(年金、医療・福祉)を受けるために"保険料"を払っている。税金として払っているわけではない。つまり、このデータは、保険料でサービス運営を賄えていないということを示しているのだ。これが民間保険会社だったら即潰れてしまう。

さらに、上記4割の不足分は国や地方自治体が負担しており、結局は国民が税負担している形だ。つまり、社会保障のために僕らは保険料だけでなく、税金も払っているということだ。

社会保障を税で賄ってうまく行った先進国は一つもない。
イギリスはかつて税金を財源とする社会保障政策(「ゆりかごから墓場まで」がスローガン)をやったが、膨大な財政支出をもたらし、国家を衰退させてしまった。結果、医療に使われるお金も削減され,病院設備の整備は予定どおり進まず、医者等の人件費も削減された。医療は機能不全に陥り(医療崩壊)、医療従事者が大量に国外に流出、数ヶ月もの診療待ちが常態化する事態となった。

少子高齢化によって働く人が減少し続け、保険料をまともに徴収できないまま、社会保障を税金で賄う割合は高くなるだろう。これは昨年の増税理由が社会保障費に当てるためであるということからも明らかだ。日本経済が衰退している現在、どこまでこの制度を維持できるだろうか。

国民皆保険や健康診断の斡旋などのサポートがあったが、これからはそういった健康に対する支援は減少していくだろう。

時代は既に、自分の身は自分で守ることを要求される状況になりつつある。あらゆるものがワンクリックで買えるような時代の中で、唯一買えないのが健康だ。自分の健康のためにすべきことを考え、実践していく意識が自分の未来を変えるはず。


参考

https://www.mhlw.go.jp/content/000559023.pdf

https://www.hws-kyokai.or.jp/images/book/chiikiiryo-2.pdf


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