見出し画像

舞台「リコリス・リコイル」Life won’t wait.観劇記録…3時間の夢を見て

昨日に続いて、舞台リコリコ第二弾「Life won’t wait.」の感想…観劇記録を付けたいと思います。

蘇る、2022年9月

先の記事に書きましたように、今回の舞台はテレビアニメの7話~13話を舞台化したもので、千束、たきな&リコリス達とテロリスト・真島の対決が描かれます。
放送当時、久々にリアタイ視聴していた作品で結末がどうなるのか毎週ハラハラしていたものですから、もう2年近く前とはいえその時の感覚は鮮明に残っています。それを舞台の上で再現、今一度2022年の感覚で観ることが出来ました。物語はもちろんアニメに沿っていますから既に知っているストーリーではあるのですが、実在の役者さんが演じ、その世界を作り上げているものはまた良い意味で「別物」として観ることができたんですね。

序盤~中盤までが少し、見られる動画です。前回と比べ、階段が多くアクションシーン重視のセットになっており、動きの大きさで楽しませてくれました。ガンアクションの作品ですから、そこに妥協のない作りになっている舞台です。3:56の所にありますが、過去の千束のバトルシーンで2メートル近い高さから飛び降りています、ここは息を吞みました。
主に電話や通信の場面で使われた最も高いところはもう5,6メートルはあろうかという高さですし、シアターGロッソであることを活かしたワイヤーアクションもありました。リコリコ視聴済みの方ならピンとくると思いますが、最終回のアレです。
前作と比較してもアクションシーンが多く、また派手になっているのが明確でしたね。「アレはどうやるんだろう」と観劇前に疑問だった部分、大方ストレートにやってくれました、凄い座組です。

もはや、このキャスト以外では考えられない

前作の感想文と同じことを書いてしまいますが、やはりこの舞台リコリコのキャスト陣はまさに奇跡です。誰一人アニメと差異を感じない、純然たる三次元版の趣きがあります。

パンフレットより千束。
明るく元気で、周囲の人間は皆自然と千束を好きになっていく…
そんなこのキャラの魅力を、河内美里さんは存分に放ってくれていました
同じくパンフより、たきな。
アニメよりちょっとキツめの目をしているように見えますが、
そもそも殺人を厭わないマシーンだったキャラです。
現実に居ると、こんな雰囲気なのではないでしょうか
パンフより、ミズキさん。
やっぱりこの人のプロポーション完璧すぎます
なので、男の方が引いてしまうのが婚活に苦戦している理由でしょう(笑)。
入場者特典のブラインドコースターもミズキさんでした
女性陣がいいなぁと思ってたので、当たりです
ロボ太だったら泣いてました
パンフレットより、クルミ。
本当に小柄で可愛いんですよ
ご存じの様に世界的ハッカーの実力が終盤に発揮されますが、
そのシーンは舞台版ならではのアレンジがされていてメチャ面白い場面になってました
千束と並ぶファーストリコリスのフキ。
彼女を演じる田上真里奈さんは、舞台幽遊白書で雪菜役でもありました
あまりに違うキャラなので、気付くのに遅れたほどです


パンフより、サクラ。
リコリスの中では一番キャラが立ってましたね彼女
いつも喫茶リコリコに来ては何も頼めずに帰ってしまう…(笑)
リコリス三人衆の最後は、エリカ。
こんな色のウィッグなのに、不思議と違和感がないものです
一番優しさが際立ってるのが彼女でしたね


絶対的な敵であり、またもう一人の主人公でもあるような男、真島。
今回は非常に出番が多く、その思想と狂気を堪能出来ました。
しかし、ラストシーンの志々雄状態は白塗りメイクのようで、
髪の色と相まってジョーカーに見えました(笑)

今、この見事な舞台を見届けた後で私が最も懸念しているのが、別キャストで実写化、などという企画が上がることです…そう、某作品のように。

あえて名前は挙げませんよ?(挙げとるやないかい)

また別口で実写化され、別のキャストで「リコリス・リコイル待望の実写化!」とか言われたら豪鬼のような顔にならざるをえません。
どうかそれは、本当にやめていただきたい。物の良し悪しの話ではありません。

驚いたことを二つ

舞台の話に戻りますが、この度ビックリしたことが二つ、ありました。

一つは…
真島の部下たちとの戦闘シーンで、なんと千束が客席に飛び込んできたんですね。席の間の階段を駆け抜けて、反対側の通路にワイヤーを使って降りて来た敵を撃ち、ブロックの切れ目ではけていったようでした。前作にはなかった、ショー的な動きです。
私はS席、一番前のブロックだったので駆け抜ける千束を間近で見ることが出来ました。…といっても、「あっ?」と思ったら走り去っていたほどに速かった。客席が少しざわつきましたが、「通った?」と思った瞬間に上りきるほど、河内さんの脚力は凄まじかったんですね。ですがその、駆け上る時の真剣そのものな表情、そして一瞬で通ったその時の横顔はしっかりと見ました。

…滅茶苦茶、美人でした。

ブロマイドです。前回に続き、千束とたきなは買いました

その美術品かと思う程に整ったお顔に驚いたんですね。
年配の方の口調で、
「おぉ~~えらい別嬪さんが通ったのぉ……」
と、言いたくなる程、見とれていましたね。
男は女性よりよく一目惚れをするそうですが、その感覚に近かったと思います。


もう一つは、時間です。
私が観たのは6月14日、14:00開演の回でした。この日はこの一回のみで、終演後にトークショーの予定がありました。
この日なんですが、観劇後に新宿で友人と合流して映画を観る予定を入れておりました。映画が、17:30か19:40かという時間で、友人が仕事を終えるのが17時なので

「余裕をもって19時にしよう、17:30だとギリギリすぎる」

という感じの約束だったんですね。
自分は、トークショー含めても16:30頃には終わる見込みで、そこから新宿に向かえば17時には着くと思っていたわけです。
ですが、終演後トークショー待ちの時間、客席の照明が点いてから時計を見ると…なんと17時ではありませんか。演劇は大体2時間、前作もそのくらいだったハズ、と思っていたのですが、なんと3時間という長尺だったんですね。途中15分の休憩はありましたが、その時点では1時間ほどでしたから、後半がそんなに長かったのか!?と驚きました。

つまり、「時間を忘れていた」んです。

それほど、舞台上で繰り広げられるリコリコの物語に没入していたんですね。3時間というと映画ならかなり長い作品で、良いものであってもなかなか人に勧めづらい長さな訳ですが…今回の舞台はその長さを感じませんでした。これは鑑賞体験としてかなり理想的だったといえます。
そして、映画を19時台の回にしておいて本当に良かったと胸を撫でおろした次第です(笑)。



アニメの後半を、ほぼ省く事なく最後までやり切った作品でした。物語をトレースしただけでなく、千束をめぐる登場人物たちの感情をしっかり描き切った作品で、これまた前回に続き、になりますが再度アニメを観ている感覚だったんですね。このダイジェスト動画で観られますが、たきなの叫び…鳥肌ものでした。

アニメのエピローグだった、ハワイでの再会、喫茶リコリコの再開店…ここまでキチンとやってくれました…エンディングのあとでササッとやった辺りがまた、アニメをしっかり踏襲していて◎です。
千束とたきなは、無事、結ばれたんですね(ホッコリ)。


2.5次元の魅力を噛み締めて

前作がとても素晴らしいものでした(評判をキッカケに観に行った、のは観劇記録に書いた通りです)から、今回のハードルはかなり高いものになっていた訳ですが、それを見事に越えてくれた作品でした。原典たるアニメへのリスペクトに溢れ、「アニメを観ている感覚」をしっかり味わえた舞台作品。これで終わってしまうのが、本当に寂しく思います。


キャストの方々それぞれ、終幕ポストをされておりますがひとまず主役のお二人をば。

終演後のトークショー、千束から首飾りを貰ったクルミに嫉妬してるたきなが可愛かった。これも円盤に収録されるみたいなので、楽しみです!


これで、今年上半期のイベントは全て消化できました。
下半期は10月にライブ参戦の予定がありますが、この歳になってくるとキチンとこなせただけでもなんとなく安心感があるんですよね(笑)。
いやぁ、いいものを魅せていただきました♪

東京ドームシティのトイレが激混みだったこと以外は、素晴らしい思いでしたね!

たきなブロマイド。
たきなもまた、芸術品のように美しかったです!
S席特典のアクリルスタンド。
こっちはアニメ絵なのか、といったところですが
特に気にならない、それほどアニメとのシンクロ具合が高い作品です

この記事が参加している募集

#舞台感想

5,887件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?