35年前の悪の組織が、時代を先取りしていた件
毎日暑いですね、本当に。夕方には雷雨がきたり、天候に翻弄されっぱなしな夏ですがいかがお過ごしでしょうか。
本日(7月29日)などは関東で40度を越える、との予報も出ておりもはや灼熱地獄です。
そして、特撮マニアの間でこういう時、よく話題に上るのが仮面ライダーBLACK RX第19話「恐怖の人工太陽!」なんですね。
35年前の空想が現実に
これが放送されたのは1989年3月12日、平成元年でした。この頃は夏といっても20度後半が関の山で、30度を越えれば猛暑と言われていた気がします。私はこの頃小学生でしたが、
「夏休みの宿題は、涼しい午前中にやりましょう」
などと言われていた時代です。
…今は午前中から30度を越えていて、涼しい時間帯などありませんね。
この回ではクライシス帝国が人工太陽を作り出し政府を脅す、という悪事を働きますが、2024年現在、この人工太陽による高温がナチュラルなものになってしまっています。助けて、南光太郎。
こんな異常気象ともとれる暑さの中、南光太郎はステーキを焼いていたりするわけです。
まぁ最強のヒーローだから仕方ないですね。
近いうち、食べにいこうかと思っております。
何気に格好良いクロイゼル
この回の敵、怪魔ロボット・クロイゼルですが妙にカッコいいんですよね。
また、見た目に違わず強敵で、人工太陽からエネルギーを得ているのでRXに対し優勢にもなります、若干ズル入ってますが強豪です。
ですが、「ピンチはチャンス」を露骨に体現するのがRXです。
不思議なことが起こりロボライダーに変身したRXは、クロイゼルの攻撃をものともせず「で?」みたいに迫ってきます。これホント、クライシス側から見れば半端ない恐怖だと思うんですよね。
また、拠り所だった人工太陽がゲストキャラ、相原教授によって破壊されます。人工太陽と地球の距離がどれくらいだったのか定かではありませんが、地上から銃で撃って壊せてしまったので、見た感じから一軒家の二階くらいの高さにあったのでしょうか。どんな太陽だ。
強みを失い動揺するクロイゼルに、ロボライダーはチャンス!と至近距離でボルティックシューターをぶっ放します。
仮面ライダーブレイドにもギャレン絡みの面白アバンがありましたが、ライダーで銃系の武器が使われるとネタっぽくなりやすいのは何故でしょうか(笑)。これによりクロイゼルは爆散、クライシスの野望は打ち砕かれた…というエピソードでした。
ドラマ、アニメは歴史的資料?
もちろん映画もですが、映像作品にはその時の時代性が反映されているので、「この頃はこうだった」的な資料の側面がありますね。このRX19話は、夏といえど今ほどの暑さではなかったことを伝えてくれるエピソードです。
いまだに色々なところで取り上げられるエヴァンゲリオンの第壱話も、緑色の公衆電話が出てくるところにハッキリと時代が映し出されています。別記事で話題にしましたが、漫画版の最終回でシンジがスマホを持っているのがすでに面白いわけです。作中の時間は一年も経っていないはずなんだけど、という感じですね。
これなど、今だったら「絶対に真似しないでください」と注意書きが付くことでしょう。しかし当時は「子供たちが自転車でやってました(笑)」とか、嬉しそうに語られていたんですね。おおらかな昭和を感じるエピソードです。
昔の作品の、時代を感じる部分がとても好きなので、今も昭和の作品をよく観ている…という側面はあります。何周も回って、新しく見えたりもするものですから。
今はタブーになってるものも多いですが、それも含めて懐古を楽しみたい昭和特撮の醍醐味、の話でした。
とりあえず、夏の温度は昔に戻って欲しいものです(苦笑)。
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