#73 フライトレーダーでサンタさんの位置を確認して慌てて布団に走る4歳児の話

4歳と0歳の息子たちを持つ父親です。息子たちの成長の様子を記すことで将来の息子たちへのプレゼント(酒の肴)になればと、筆を執っています。

さて。今日はクリスマスイブだね。4歳のキミが生まれたときから、クリスマスを一緒にお祝いをする同じ年のお友達がいる。今日はそのご家族が遊びに来てくれて、一緒にチキンを食べたりケーキを食べたりして、楽しく過ごしたね。サンタのコスチュームをして記念撮影をするけど、それももう五回目。買い替えなしで同じものだよ。4歳のキミが0歳だったときの写真を見返してみると、サンタコスチュームはダボダボで足も全部服に隠れてしまっていたけど、今日はもうハーフパンツみたいで、膝から下が出ちゃってる。季節感がゼロだが、オーストラリアのサンタさんはこんな感じかもしれない。こうやって毎年写真を残すとキミの成長の様子がとてもよくわかる。

お友達のお姉ちゃんも4歳、キミも4歳。お姉ちゃんは弟君が生まれて2歳、仲良し姉弟。キミも大好きな弟君0歳が生まれて仲良し兄弟まっしぐら。というわけで5年前はキミとお姉ちゃんの0歳児二人で並んで映っていた写真も今日は4歳、4歳、2歳、0歳と賑やかにアングルにおさまって、時代が流れゆく速さをお父さんは感じていたよ。

夜にキミはお父さんとお母さんと一緒にフライトレーダーのアプリを見て、20時半くらいで既にサンタさんが日本に近づいていることを知り、慌てて布団に入った。「まずい、まずい、来ちゃう、来ちゃう、ママ早く!早く寝ようよ!」と。サンタさんは寝ている子供たちのところにプレゼントを届けにくるのだから、早く眠りにつかねばならない。キミの焦りはわかる。
キミはいつもより行儀よくちゃんと布団の縦横を意識して、正しく布団に入り、「ママ、トーマスのお友達のパーシーが欲しいんだ」とお母さんにとっては初耳となる告白をしていた。どうだろう、サンタさんはキミのそのお願いに間に合うだろうか。

0歳のキミは昼間にあまり運動をしなかったせいか、なかなか眠りにつかない。「あー、あー、」と発声しながらイビキをかいて寝ているお兄ちゃんにアタックしたり、布団の上をところせましとずりばいしている。お兄ちゃんとは違ってサンタさん欲は強くない、というかわかっていない。素敵な夜であることを明日お兄ちゃんに聞いてみよう。

サンタさんはフライトレーダーによると、キミたちが寝るころには既に日本海側に抜けてしまっていたようだが、きっとキミたちの所へ戻ってきてくれるだろう。

朝起きたときに枕元にプレゼントがあるなんてステキなことだ。一年で朝起きるモチベーションが一番高い日。サンタさんはキミたちの期待は裏切らない。ちゃんと戻って、プレゼントを置いて行ってくれるだろう。パーシーかどうかはわからないけど。

サンタさんはキミたちにプレゼントを届ける。キミたちが喜ぶその笑顔を見てお父さんもお母さんも笑顔になる。サンタさんは子供たちにプレゼントを届けるという行為を通して、お父さんお母さんにも笑顔を運んでくれる。クリスマスイブはそんなキミたちにとってもお父さんお母さんにとっても凄く素敵な夜だ。

そういうわけでお父さんはキミたちの朝のリアクションを見たいので、キミたちよりも早く起きるようにするよ。プレゼントに気づいて興奮した面持ちでラッピングを剥がすその姿を、動画におさめねばならない。密かに毎年そのシーンを撮影済みだ。明日も寝坊せずにその仕事をこなすよ。

将来、兄弟でお酒を片手に、その様子を楽しんで眺めると良いよ。

これから羽ばたくキミたちへ。メリークリスマス。心躍る朝を迎えよう。

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