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【6日目】読書…5G Accounting

読書感想

この本が一番言いたいことは

「クラウド会計ソフトを使いなさい」
「経営者たるもの会計の知識は必須」

の2点だと感じた。

1.「クラウド会計ソフトを使いなさい」


冒頭からストーリー形式にて、アパレル会社を経営している郷が登場し、クラウド会計の恩恵を見せつけてくる。郷はアパレルには強いが会計には自信がない。そこでクラウド会計の出番となる。
クラウド会計といってもわかりにくいが、要は会計データの見える化を即時行ってくれるツールだ。

https://bixid.net/mock.html

スクリーンショット (1)

スクリーンショット (2)


今後、社会において5G環境が整備され整っていく中で、ITの力を使わない手はない(むしろ使わないと時代に取り残される)。その中でクラウド会計ソフトは、自社の取引仕分を取り込み、会計・数字をビジュアライゼーションしてくれるツールとなる。

5G環境では通信速度が20倍となり、IOTでモノとネットがつながるようになる。そのため今後は特に計測機器関連が重要になってくると思うが、例えば人の動きを計測するカメラが店舗に設置され、その情報をネット経由でプラットフォームに送信し、そのデータをもとに在庫管理や品出し管理を行うといったことが可能になると思われる。

それだけではなく、データの取得先は銀行オープンAPI官公庁保険会社会計事務所ともつながるようになる。そうなるとプラットフォームには大量のデータが蓄積されそれをもとに適切な判断を行えるようになる。

過去の決算書を見るのではなく、現時点の数字から未来を予測して経営を行っていく。これが未来予測会計(管理会計)である。

企業会計ツリー図

それは、奇しくも今回のコロナショックにより加速する流れである。

2.「経営者たるもの会計の知識は必須」

クラウド会計ソフトを用いることにより、数字が苦手な経営者もイメージをもって経営判断を行えるようになると思う。

会計の知識というと
・流動性比率
・自己資本比率
・総資本回転率
などとっつきにくい用語が出てきて、そんなのは知らん!経験と勘と度胸だ!という経営者もいらっしゃるとは思うが、バブルのころのような売り上げ重視の時代はとっくに終わっており、会計知識もないと生き残れませんよと本書は示唆している。利益、もっと言えばキャッシュを生み出せなければ「勘定合って銭足らず」=ゲームオーバーとなるのだ。

税務はルールであり会計は攻略法だと思う。

まとめ

最終的には、未来予測会計(管理会計)をクラウド会計ソフト「ビサイド」の宣伝も交えて締めているが、中々説得力のある内容であると思った。特に第4章からは各業種別の成功事例が掲載されており、具体的にイメージができるものとなっている。自社業種に当てはまるケースがあればそこを読み込むと腹落ちしやすいはずだ。

資金繰り表を作成していない中小零細企業も多い中、経営者に対し管理会計とクラウド会計ソフトの重要性と必要性を説くのは難しいことかもしれないが、まずはこの本を経営者に一読してもらうといいのかもしれない。


(本note作成所要時間50分...)


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