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「働き方改革」のしわ寄せ

僕は毎朝7:30に出社しているのだけど、ある日現場の人に「朝の時間に仕事してないよね?」と聞かれた。
なんでも業務時間として報告されている時間(9:00~)と実際に働いている時間に差があると監督署から指摘が入ると。
最初にこの話を聞いたとき、「監督署の目が厳しくなってきているのだな」と身をもって実感したと同時に、 「新しいテロの手口が生まれた」と思ってしまった。
(会社にダメージを与えるため、監督署が来た時に、虚偽の報告もできてしまう。)

これを受けて思ったことをつらつらと。

社員守られすぎ問題 

今回の出来事のように「過剰な確認」が発生するのは規制によって現場社員の立場が強くなったからではないか。結果、クレームばかりいうモンスター社員が生まれる可能性も。 管理職はそんな社員からのクレームの訴えが原因で離職に追い込まれるリスクが増していく。 (管理職のメンタルヘルスのニーズも増すかも)

解雇規制緩和 

会社としてはそんな管理職の流出を防ぎたいと思うはずで、クレームばかり言う社員は解雇したくなるのではないか?
最終的にそれが解雇規制緩和につながる可能性もある(結果、人材の流動性アップ?)

歪みの原因 

残業はさせられないけれど、仕事量も変えられないことから歪みが生まれると思う。
結果、上司は部下に対して生産性を上げるように抽象的な指示をしてしまったり、上司が部下の仕事を巻き取る、もしくは部下が家に持ち帰って仕事するといった歪みが発生するのでは。。

生産性向上を考えるためのバッファがないことが課題では

で、本質的な課題は、働き方改革に応じた「生産性向上を考えるためのバッファがないことが原因なのでは? 」というのが個人的な考えで、いまやっているRPAシステムで課題定義した箇所でもある。
Googleの20%ルールじゃないけれど、生産性向上のためのコストを別枠で用意しないとなかなか厳しいのでは?と思ったり。

朝の貴重な学習機会を減らす(これは完全にポジトーク)

これは自分や自分の周りだけかもしれないが、定時が決まっているサラリーマンにとって勉強をするのに通勤時間や 早朝の時間を使っている人は多い。
個人差はあるにせよ、朝が一番頭が回るという人は多いのではないだろうか。 とすると朝早く来ることをやめさせようとするのは、リカレント教育が当たり前のご時世にどうなのか、と思ってしまう。

前提として監督署は必要

いろいろ言ってきたけれど、監督署は必要だと思う派であることは変わらない 。そもそも何で指導が厳しくなったのかを考えれば、背景としてそうせざるを得ない悲しい事件がたくさん起きてきたし、最悪の事態を想定した上での調査や指導を行うことが大切であることは理解している。

セーフティネットは一つだけでは足りない

監督署だけではなく、会社に関わる一人ひとりがこういった話を気軽に相談しあえる場所が必要だと思う 。僕は 「場所をつくりたい」という想いでグルメコミュニティを運営している。
目的は「セーフティネットをつくる」「プロジェクト間の垣根を壊す」「横串のプロジェクトを起こす」の三つだ。
参加ハードルを下げて、オープンで誰もが安心して参加できる場所を用意する。強制ではない、来たいと思った人が来たいと思ったときに気軽にこれる、そういった場所がいくつもあれば優しい会社だと考えているからだ。


あまりまとまりがないけれど、今回の出来事は強烈な違和感とともに沢山考えさせられたので、 いろいろ書いてみた。

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