商いの背中
お仕事上で
「自分では不可能なこと」とか、
「相手にやってもらわないといけない範囲のこと」とか、
発生した時、どう伝えてますか?
私はここを伝えるのが結構苦手なんですよね。
「相手に負担をかけちゃうかな〜」とか、
「これくらいやってくれよと思われるかな〜」とか、
勝手にもんもん考えちゃって、たまに無理して飲み込んで、
やっぱり後で自分が苦しむってこと、まだあります。
(独立したての2、3年前はそれが頻繁に起きてて疲弊しました)
今も実はそういう自分の苦手とする分野と闘いながら
なんとかいい塩梅で進められるように試行錯誤してます。
なんかいい方法ないかなー次はこうしてみようかな〜みたいに、
頭打ちながらオエオエ言いながら学んでます。
もっとスマートに進められる人間になりたいもんです。
お世話になっている箱屋さんがいます。
そこでいつも
「商いとはこうするんだ」という背中を見せていただいてます。
自社でできない範囲は請けない。なぜならこういう理由があるから。
先方にやってもらわないと困るものは困る。なぜならそこまで自社で請け負う範囲ではないから。
私が伺った時、箱屋さんが別件で他のお客様の対応をされていて、
そういったことをキリッとした口調で仰っていたんですよね。
で、思ったんです。
私の仕事の場合、こんなにスパーっと先方に伝えきっているだろうかと。
自社が請け負える範囲を理解し、
責任ある仕事を完遂する為に
はっきりとしたラインを引く。
安請け合いしない。誇りをもったお仕事をされていると
箱屋さんの対応から感じました。
まさに今、私が抱えている課題の
答えのひとつを見せていただいたように思います。
できないなら、できない。
理由も添えて。
(とはいえピシャリと門前払いをするわけではなく、「こういう要望の場合は、こうしてほしい」と相手に伝えている)
うーん、この職人さんの所に伺う時
本当に緊張してます。
帰りに汗びっしょりになっていたりします。
半端なものは依頼できない。
私の魂を預ける気持ちでいつもお願いしています。
他の方にお仕事をお願いする時も
実は緊張してます。
お願いするならお願いするなりの作法があると思っているからです。
相手を尊敬しているからこそ、
フニャフニャしたものは投げたくないです。
でももし、そういったことを自分がしてしまっていたらと思うとこわい。
だからその部分はそーっと 進めたりします。
(ただ、お願いする作法はケースバイケースで変わるので、日々勉強してます・・・。
そうそれで、今箱を作っています。
今日検品も完了し、ほぼほぼ完成です。
何を入れるものかはまだ発表できないのですが、
おかげで、佇まいの美しい子になりました。
完成を見ていただける日が今から楽しみです。
ではまた。
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