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SpiritualCareの役割

体験して初めて知る生老病死

最近、針先がぼやけてしまい、100円ショップで買ったハ〇キルーペもどきに助けられています。これって老いの初体験?と思う私です。

「生老病死」は四字熟語ですね。学校で熟語テストに【生○病○】と出たらサービス問題と言えるくらい有名です。ただ口では簡単に言っても私たちは"知らない"。なぜならこれらはすべて ”体験して初めて知る” ことだから。

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”知らない” を ”知る”

医療は疾病を科学的に分析し、蓄積したデータに裏付けされた根拠のある治療を行います。蓄積したデータを扱うことで、私たち医療者はまるで ”知る”ように苦しむ人と向き合えるのです。結果的にはその大部分は功を奏しますが、それは先人が苦しみを通し人間同士交わり合い、”知らない” を ”知る”(知った) ことのお陰なのです。


ひとつの問い

ここにひとつの問いが残ります。

では「データとして蓄積されていない(知らない)ことにはどう向き合うのか?」

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かなしみ や くるしみ

科学はカテゴライズすることでデータ化していく側面を持ちます。例えば精神疾患の ”うつ病” は目に見えないため、データとして蓄積して治療ができなかった。だから ”うつ病” とカテゴライズしてデータを蓄積し治療を行ってきたのです。

しかし…かなしみ や くるしみ は一見カテゴライズしているようでカテゴライズできない。それはあまりにも個別で千差万別だから・・・。


データ化しきれない人間と向き合うSpiritualCare

人間はデータ化しきれない一側面を持つ・・・このことに反論する人は少ないのではないでしょうか。私が取り組むSpiritualCareはそんな人間の"知らない"一側面と向き合う(知る)ことです。

これは蓄積したデータに裏付けされた根拠のある治療を行う医療の中で、とても理解されがたい取り組みかもしれません。でも多くの心ある医療者は必要性を知っている…。それを私は桜新町アーバンクリニックで働き確信できました。


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グリーフサポートプログラム【KODAMA】

順天堂医院で今年の8月に行われる「トータルペイン緩和研究会 第9回お茶の水  緩和ケア カンファレンス」に任意団体ORIZURUの【KODAMA】が取り上げられました。

私は日々SpiritualCareを考えています。だってSpirituality溢れる人間という存在が好きだから。






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