見出し画像

作品紹介 マンガでわかるうつ病のリアル 自己の体験に照らして

うつ病を題材にした作品というと、細川貂々さんの

ツレがうつになりまして

田中圭一さんの

うつヌケ

が有名ですが、最近個人的に気になったのがこの錦山まるさんの作品でした。

 主にニュースアプリで配信されているのを見ていて、先日所沢さくらタウンの図書館で見かけたので全話読破。
 最近またニュースで見るようになったので購入しました。

 私の場合、入院はしてませんが、その方向で話が進んでいた時期があります。症状としてはかなり酷い状態だったので、自己体験と照らして頷くエピソードが多いです。

具体的な話数を上げると

自殺思考。
 精神が追い込まれてどん底に落ち込むと、そこから脱却する手段として死ぬことしか考えなくなります。
自殺未遂・・私もあれこれ死ぬ方法を調べてました。ネットに、完全自殺マニュアル買ったりね・・・ 死にませんでしたけど。
調べて情報を得る程、失敗したときのリスクが分かってくるので、そこで思いとどまる自分がいました。

風呂、入れなくなります・・・
この場合は、手順が複雑な事が出来ないって事ですが、私の場合は洗っても全然綺麗にならない。お湯を汚してしまう、とか思考がおかしな方向に行きました。入って2−3分で出るとかね・・・
 そのうち業を煮やした妻が入ってきて、全身洗われるとかになって、いずれ入れるようになりましたが。
病んでいると、身の回りの事も出来なくなります。

 身体を鍛えていても、精神が病むと気力が湧かずに動けなくなります。
寝たきりの生活が一ヶ月ほど続くと筋肉も衰え、バランス感覚もおかしくなって動けなくなります。
 脳が身体を動かせる状態に回復したとしても、衰えた身体をまともな状態に戻すまでは相応の時間がかかります。
 私は、一ヶ月ほどほぼ寝たきりだったので、バランス感覚もおかしくなって少し出歩くのも一苦労でした。
 妻に連れて歩いて貰い、少しずつ散歩。やがて一人で散歩が出来るようになりましたが、1-2ヶ月かかりました。

体重変化・・私の場合は、逆で体重激減しました。三食食べてるのに。
(10kg落ちました 身長175cmで体重50kg 骸骨です(^_^;))
原因ははっきりしませんが、先生に
貴方は今命を燃やして生きているんだよ
と言われました。

後は、心因性失声・・・声がほとんど出なくなりました。電話の応答も、診療の会話も殆ど出来ず、このまま声を失うのではないかと思いました。

心と言うか、脳のバランスが狂うと、身体への影響はとても大きいです。

うつに対しては偏見を持つ人が多いのも確か。
こうした作品を通して、実情が伝わればと思います。

また、酷い状態になったとしても、諦めなければそれなりに回復もしていけると言う事。

私自身も会社に復帰し、一年が経過しました。

まだ、減薬途上ですがぼつぼつと過ごしています。

ゴールは人それぞれですが、ゆっくり進んで行ければと思います。


この記事が参加している募集

マンガ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?