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佐渡旅行記3 天気に翻弄される、旅のおわり

佐渡ひとり旅最終日。
1日目、2日目となんとか持ちこたえてくれていた天気だが今日は朝から本格的な雨。
旅の前の予報では旅行期間中ずっと雨予報だったから2日間雨がなかっただけでも感謝すべきだろう。

どんよりした空模様

雨雲レーダーで雨が弱くなる時間帯を見極めて宿を発つ。Hostel Perchはスタッフの方が親切だし、設備や備品も気が利いていてまた絶対利用したい宿だった。

今日は初日に通ってきたルートを逆走するかたち。船の時間まで余裕があるので当初は寄り道して観光しながら港へ向かう予定だったけど、もたもたしているとまた激しい雨になってしまうので、予定していたスポットは次の機会に行くことにした。

雨の自転車はつらい。
服が水分を含んで体全体が重くなる。
下着に水が染みて気持ちが悪い。
タイヤが泥水を跳ねて背中(リュック)が汚れる。
車に追い抜かれるときに水をかけられると心が折れそうになる。

途中で交通量の多い道から少ない道に切り替えて走る。
車がめっきり減って一気に走りやすくなる。
雨に濡れた里山の風景が神秘的でこちらのルートにして正解だった。

予定よりもだいぶ早く港がある小木に着いた。服がびしょ濡れになってしまったので近くに銭湯でもあると助かると思って検索したら1件日帰り温泉施設がヒットした。

平日の午前ということもあり、客は自分だけで貸し切り状態だった。
泥を落として冷えた体を温める。きれいな服に着替える。
これができるだけでこの後快適に過ごせるのでめちゃくちゃありがたかった。

温泉からあがったら近くのカフェにお昼を食べにいく。

カフェと本屋がいっしょになったような居心地の良い店内。

イカと夏野菜とパスタをいただく。
彩りが豊かで食欲を刺激する。イカの風味が夏野菜とあいまってとてもおいしかった。
そういえば初日から3日連続パスタを食べている。

その後小木港へ。
自転車を輪行袋に入れ、お土産を買ってフェリー乗り場の待合スペースで時間をつぶす。この時点で出港まで2時間程度あったが、iPadで電子書籍を読むのにちょうどよかった。
外は激しい雨が打ちつけており、早めに港につくことができてよかったと思った。

出港の時間が近づくにつれて人も増えてきた。週末を島外で過ごす人が多いのだろう。行きよりも明らかに乗客が多かった。

そして出港。佐渡に上陸したのは一昨日なのに、随分長い時間を過ごしたように思える。きっとそれだけ濃密な3日間だったということだ。
おいしい食べ物と魅力的な史跡めぐり。
なにより海辺で何も考えずにぼーっとしていた時間は至福の時間だった。

今回は島の南部から西部を中心に滞在したけれど、次は島の北部や東部にも足を伸ばしてみたい。

ありがとう、佐渡。また来ます。

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