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大好きな言葉、「それから?」

「それから?」という言葉がたまらなく好きだ

僕は仕事柄、沢山人の話を聞く。
最近あった出来事、感じたこと、これまで歩んできた人生の話。
プライベートでも、家族、友達の話を聞くことは大好きだ。
正直、いつまででも人の話は聞いていられる。

話を聞いていく中で決まって僕が使うフレーズそれが「それから?」だ。魔力とも呼べるようなこの言葉を、取り憑かれたように毎日使っている。

「それから?」の魔女、母

この言葉に取り憑かれたのは、きっと僕が子供の頃からだったんだと思う。
母は言葉の魔法を使う魔女みたいな人だ。
そして人間関係でも魔性を持った人だ。
人付き合いがとても上手なひと。
父の単身赴任で海外で生活したときも交友関係に
ほとんど困らなかったらしい。
彼女と仲が悪い人を僕は知らない。

子供の頃から母に話を聞いてもらうことが大好きだった。
「あのね、あのね、今日小学校でドッヂボールやったんだ!」
「うんうん、楽しかった?」
「うん!めっちゃ楽しかった!」
「そっか、そっか。それから?それから?」

こんな調子で母は毎日僕の話を楽しそうに聞いてくれていた。
とっても嬉しかった。
話を聞いてくれるだけで、楽しい。
そんな魔法に僕は子供ながらに、
そして知らず知らずのうちにかかっていたのだと思う。

この魔法を僕にかけ終わり、
僕が「それから?」を使って人の話を聞くようになってから
母は魔女をやめ、魔法を使うことをやめ、
僕に話を聞いてもらいたいおばけになってしまったのだが、
それはまた別の話。

話を聞くことがたまらなく好きだ

前述した通り、僕は人の話を聞くことが大好きだ。
よかったことも、悪かったことも、軽いことも、重たいことも
その人の人生の一部だったら、どんな話でも好きだ。
その人が日頃、どんな景色を見ていて、どんなことを感じていて、
どんなことに感動して、どんなことに悲しむのか
そんな話を僕の長くない人生、死ぬまで一生話していたい。
人の話を聞くと、たまらない気持ちになる
一つの小説や映画を見たようなそんな気持ちになる

きっと、幼い頃「それから?」と話を聞いてもらった
その魔力はどうやら僕の身体の成長とともに
効力を大きく発揮しているらしい。

僕は人の話を聞くのが大好きだ。
これは紛れもなく、他の誰のためでもない。
僕の趣味であり、自己満足であり、人間性である。

でもこの一生かかってもとかれることのない呪いのような魔法に、
誰かの話を聞きたいというこの気持ちに、
ほんのちょっぴり、
僕に話を聞いてもらった人が
「気持ちが楽になったらいいな」とか
「楽しんでくれたらいいな」とか
「気持ちが整理されたらいいな」とかを
自己満足でやっているけれど、そう思うことを赦してほしい。


今日も僕は人と会う。人と話す。
うんうん。それから?それから?

あなたの話も聞かせて。
何かあったら、コメントでも、DMでも。

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