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オウンドメディアで始める"CXプロデュース"は受け手目線から目指すべきを考える

こんにちは。CXプロデュース本部メディアコンサルティング部の池澤です。
 
“CXプロデュース”シリーズ第2弾となる今回は、D2C IDのメディアコンサルティング事業について、深掘りしてお話をさせていただきます。


D2C ID におけるメディアコンサルティング

第1弾でのご紹介の通り、D2C IDでは、自社のWEBサイトとSNSを横断してオウンドメディアと定義し、プロジェクトの要件定義から、コンテンツの実制作まで、クライアントさんと伴走していきます。

似たような名称で異なる事業を手掛けている企業さんもありますが、当社のメディアコンサルティング事業は、オウンドメディアの企画から実装、運用までが、主な業務になります。
 
最終的な納品物は、メディアの箱そのものであったり、そこに格納するコンテンツになります。ただ、それらはあくまでひとつの手段あり、我々が日々追求している本質は、クライアントさんの先にいるユーザーさんにとっての、一連のファネル(行動のステップ、プロセス)での心地良い体験、これを如何に提供するか?という問いです。
(箱やコンテンツの制作テクニック、ノウハウも大切ですが、それはまた別の機会で)

「心地よい体験」という言い方は、ちょっとぼかしているように聞こえるかもしれません。プロジェクトやそのファネルに応じて、何をもって「心地よい」と言えるのかは変わってくるので、敢えて曖昧な表現にしています。

◯:最適を組み合わせる / ✕:全部やる

マーケティングファネル図に照らし合わせて見ると、当社メディアコンサルティング事業の主戦場は、「2.興味・関心」〜「6.リレーション」になります。(「1.認知」や「7.ロイヤルカスタマー化」を全くやらない・できないというわけではありません)

マーケティングファネル図

これまで、各ファネルでどんな施策をやってきたのか、WEBとSNSを中心に、実例を列挙します。
 
1.認知
バナー広告、SNS広告等のクリエイティブ制作(ペイド)
 
2.興味・関心
SNS運用、企画・実装(オウンド(+アーンド))
 
3.比較・検討
ランディングページ制作(オウンド)
コーポレートサイト制作(オウンド)
 
4.購入・登録
ECサイト制作(オウンド)
 
5.リピート
サイト運用、アクセス解析、UI/UX改善(オウンド)
 
6.リレーション
SNSキャンペーン、企画・実装(オウンド)
コミュニティサイト運営(オウンド)
体験イベント/会員サンプリング(オウンド)
 
7.ロイヤルカスタマー化
SNSでの拡散、UGC活用(アーンド)
 
プロジェクトの予算やスケジュール、また、クライアントさんの既存のアセットや世の中の状況などなど、様々な条件がありますので、なんでもかんでも上記の例を全て実行するということはありません。課題に応じて、最適な組み合わせをご提案しています。

もちろん、どれか単品でのご注文も大歓迎です!

主要事例

・エンタメウィーク

ドコモのオウンドメディアのひとつ、エンタメウィークの運用を担当しています。
上流のファネルにおいては、ドコモのアセット(既存のメディアやPUSH通知など)を最大限に活用し、下流のファネルにおいては、「Youtube記事」や「今日は何の日」といったオリジナルの記事配信を開始。ユーザーさんに、一週間をもっと楽しくするエンタテイメントを提供しています。
(2023年3月には8000万PV超えの過去最高記録を達成。)

・やえやまファーム

ファネルの「4.購入・登録」に直結する、ECサイトのリニューアルを担当しました。
従来のECサイトの課題抽出からご一緒させていただき、その結果、デザインのリニューアルとともに、情報構造を大きく変更するとことを決めました。ユーザーさんが検討しやすく商品情報を得ることができるようになり、かつ、使い勝手も改善できたことで、コンバージョンが大幅にアップしました。

・三井不動産

三井不動産グループでは「都市に豊かさと潤いを」というグループステートメントを掲げ、オフィス、商業施設、物流施設、住宅、ホテル・リゾートなど、さまざまな事業を展開しています。今後ますます多角化する事業がBtoB から BtoC まですべてのお客様に伝わるよう、コーポレートサイトをコミュニケーション方針から制作・実装まで、トータルでプロデュースしました。

・dポイントクラブ

ドコモ回線をお持ちでなくても、どなたでも入会いただける、ドコモのポイントプログラム。若年層からお年寄りまで、幅広い年代の方が登録されており、dポイントクラブ会員数は9324万人。(2022年12月末時点
D2C IDでは、アプリ・WEBともに、開発者や運営者、分析者、デザイナーの約20人を統括管理しており、戦略策定~開発まで担当しています。

・コノビー


「子育てに、笑いと発見を」をコンセプトに、赤ちゃんや子どもの子育て中のママパパやプレママのための育児メディアです。新規とリピート、どちらのユーザーもターゲットにとらえ続け、0~2歳ママの3人に1人が閲覧するWEBメディアに育ててきました。
コンテンツ企画から運用保守まで、メディア運用全般を担当しています。
(月間ユニークユーザー数約200万UU/月間ページビュー数約2,500万PV ※2020年1月末時点)

・カボニュー

ドコモの「カーボンニュートラル宣言」を機に始まった「カボニュー」。地球にやさしいアクションが集まる、公園の様な場を目指したコミュニティサイトです。
カボニュースタジオのメンバーとして、記事の企画から制作を担当。また、上流のファネルにあたるSNS運用も同時に担当し、地球にやさしいアクションを日常に取り入れてもらうためのコンテンツを展開しています。

・放課後カルピス

「放課後カルピス」は、高校生の放課後を応援する超ごちゃまぜエンタメプロジェクト。高校生活をより楽しんでほしいという想いで企画しました。放課後の可能性をたくさん散りばめたCM動画をはじめ、人気番組とのコラボレーション企画、オリジナルYouTube番組、特設Twitterなどのエンタメコンテンツを展開し、D2C IDでは、特設WEBサイトとプロジェクト公式Twitterの構築運用を担当しました。

・DIC

世界的な化学メーカーDIC(ディーアイシー)。若年層へ向けたコミュニケーションとして、デジタル発想でのリブランディングにチャレンジしました。CMタレントの吉岡里帆さんを起用して、化学偏愛キャラクター「DIC岡里帆」シリーズを展開。特設サイトではCM動画や対談記事を通し、クスっと笑える演出で、同社の製品を訴求しています。シリーズ開始時から継続して、サイトとTwitterの運用を担当しており、時節に応じてキャンペーンも実施しています。

・防災ニッポン

くらしに根差した身近な防災トピックスを日々発信するメディア(2020年9月開始)。新聞社が運営する《防災》ワンテーマの情報サイトとして防災を意識する生活者に向けて「防災グッズ」「非常食」「保険」等幅広い内容を提供。「SmartNews」や「mydaiz」など、各ポータルサイトへも続々、記事を配信中。コンテンツ設計をもとにした、SEOを加味したライティングを実装しながらメディアの運用をしています。

・HARUMI FLAG

東京2020オリンピック・パラリンピック選手村跡地を活用する再開発事業「HARUMI FLAG」ウェブサイト。HARUMI FLAGは、多様なライフスタイルを受け入れる人口約12,000人となる街づくり計画です。
これからの都市生活のフラッグシップになる街を目指して開発していることが伝わるよう、「超望!」や「東京の新・どまんなか!」など、様々なファクトを次から次へと読みたくなるよう設計しました。

・富山LINEデジタル窓口

富山県民や県内外の企業・観光客、県外の移住希望者などの属性に対応した情報をタイムリーに届け、直接的な双方向の関係構築を図る、LINEのデジタル窓口です。
LINE将来構想として、地域限定SNSとの連携や県外の富山ファンを巻き込む仕組みを想定した構想策定、要件定義を提案し、実装しました。

何を目指してオウンドメディアをやるのか?

これまでご紹介してきた施策や事例は、それぞれ個別の課題から解決策を導いてきたものであり、それらの目的はバラバラです。ですが、共通して言えることは「メディアを作ること自体が目的になってしまうと上手くいかない」ということです。
 
この記事を読んでくださっている、事業会社の方や、広告代理店、コンサル、制作会社のみなさん。
みなさんの先にいるユーザーさんに、メディアを介してどうやって心地よいCX(顧客体験)を提供するか?我々も、最適解を当事者として一緒に考えていければと思います。
 
ぜひお声がけお待ちしています!


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