#3 抽選機に花束を、私に愛を

不審な締めで書き終えた前回、

こんな素晴らしい素敵なショーを体感でき、「もう天寿を全うしてもいい」
と、素直に思えてしまった、思えてしまったのだ
そして、悲劇が始まった。。。。。。

ミニーマウスのイベントが尊い話  ー おたふく

本日は悲劇のお話

プレビューショーという有難い機会で観覧することができた
「イッツ・ベリー・ミニ－」
一般で鑑賞するには、３つの方法がある

・自由席に並んで観覧
4～5公演あるうち、初回公演のみ約500席が用意されている。(2/１現在)
多く感じるかもしれないが、1日平均4万人以上の入場者を誇るパークにおいてその席数はとても少なく、ホテル宿泊者特典の15分前入園特典でほぼ埋まってしまう

・指定席を抽選にて当てる
モバイルアプリか現地抽選所にて入園チケット１枚につき１度だけ抽選ができる。4～5公演から自分の希望する回の選択が可能。
一般的なゲストはこの方法が一番スタンダードな観覧方法となる

・バケーションパッケージやプレゼントで鑑賞券を確保
ディズニーホテル宿泊者特典として、チケット・ファストパス・食事・ショー観覧券等がセットとなったパッケージプランを有料で追加できる
このプランで「イッツ・ベリー・ミニー」を選択すると観覧が100％保証されている。また、ファンダフルディズニー会員の懸賞で観覧券が抽選でプレゼントされ、平日に鑑賞席が設けられている

自由席を希望する人が多ければ多いほど戦いは激戦となり
イベント開始1週間は毎日その荒れ模様がTwitterにて飛び交っていた


ディズニーランドやディズニーシーのショーとパレードは
近年、観覧に抽選方式を採用することが多く、ゲストは観覧するチャンスが平等に与えられている
ファストパスもそうだが、ゲストの待ち時間を減らしめいっぱいパークを楽しんでもらうための配慮だーーー

-DAY.1-
プレビューにて既に鑑賞した身としては、熾烈な争いは避けて
抽選で当選し、ゆったりとショーを楽しみたいと思っていた
ミニーマウスが好きなヲタクとして、推しは安らかに見守りたいもの

「よし、当てよう！」
思わず意気込みが小さい声となった

早速トゥモローランドの抽選機へ足をむける
それとなくお気に入りの抽選機を発見した

「これは当たりそうな気がする」

それとなく２回目の公演を選択し
それとなく年間パスポートをかざした




結果、


「とぅるるん」（はずれの意味：抽選機のはずれ音が由来、Dヲタ用語）

予想はしていた

「ここで当たればDヲタも苦労しない」
最近のパークは基本当たらないようにできていると考えている
この日はそのまま足取りをゲートに向け舞浜パークを後にした
(”フェスティバルオブミスティーク”も”イッツクリスマスタイム”も未だに当たったことがない)

-Day.2-

「今日はいい天気だ」
淹れたてのコーヒーをすすり、食パンを頬張りつつ、パークへ向かう

舞浜駅を降りボンボヤージュでグッズを物色しながら通過しゲートへ、
足取りを軽やかに入園、エントランスのBGM "Let's Go Fly a Kite" がまるで後の当選を祝福しているようだ


「今日は当たる！」

自由席を勝ち取りショーを待っている群衆の列を横目に、抽選所へ到着

「よしっ」
深呼吸をしパスポート読み込んだ

「えいっ」
っとボタンを押す

結果、

抽選機「とぅるるるん」

当たらないい？
なぜだ、1人で回したからか！？
機械トラブルか！？けど、周りでは当選の歓声が上がっていた

「悔しい…」

確率は無慈悲だ。
どんな極悪人だろうと確率は考慮しない、
誰からも愛されるすばらしいヒーローでもはずれるときははずれる

「悔しい」
そのままディズニーランドを後にした




-Day.3-
以下、結果のみ
「とぅるるるん」

翌週、
「とぅるるるん」
「とぅるるるん」


～割愛～


先週末
「とぅるるるん」
「とぅるるるん」

…
…
…

あたらない！！

あたる気が全くしない！！！

おかしぃ、、

一番のファンが見られないなんて、
どういうことだ！！！！

「なぜ生粋のミニヲタがこんなにも虐げられるんだ」
「なにがダメだったのだろう…食欲がないからこのまま寝よう」
と自問自答の日々

努力も実力も”運”の前では成すすべがない
責任をぶつける先が自分の"運"ではやるせない



気持ちの変化を時系列であらわすと、

　初期：現実が受け入れられず、悲運な自分を呪う
初中期：怒りがこみあげてくる、他人のせいにする
　中期：悲しさが体に染みわたり、激しく落ち込む
中後期：変化のない未来を理解し、無気力となる
　後期：己の欲よりも、本当に観覧したい他人が当たるよう、深く祈る

ここまでが先週までのハイライトだ
最近の心理状態は後期に気持ちが近い気がする

このところの週末は、
TwitterとInstagram上で不幸なエモーショナルをまき散らしている
まきにまき散らして気持ちを発散させている、実に良くない
けれど、励ましのメッセージや共に苦しむ仲間にはやはり救われる

いよいよ今週から来週にかけて
「ベリー・ベリー・ミニー」のイベントが折り返しに差し掛かる

果たして、陽の目を見る時は訪れるのだろうか

いっそ抽選機に花束を渡し、ショーを見ることと決別したほうが
週末の休暇を一層、有意義にすごせるのではないか