うちにはママはいないけどお母さんはいる

結婚が遅かった私は、息子が入園するころには40代に突入していました。

パパ・ママという歳でもないので、うちは最初から『お父さん・お母さん』でした。

幼稚園では、『パパ・ママ』と呼んでいる家庭が多かったと思います。

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そんなある日の出来事。

親子でボールを使って遊ぶ行事がありました。
先生が、息子にむかって「ママにボール投げて!」と言った時、息子が放った言葉。

息子:「誰のママに?」
先生:「〇〇くん(息子)のママにボールを投げて」
息子:「ママはいないよ。あれはお母さんだよ!」(あれ呼ばわり)

数十メートル先からこのやりとりが聞こえてきた時、思わず吹き出してしまいました。

先生もすぐに気がついて「ごめんねぇ。お母さんに投げて!」
息子:「は~~い♬」と元気な返事の後、ボールは私のところにやってきました。

「誰のママに?」と聞いた時点でママがお母さんを指すというのは理解していたと思われます。
でも自分の家では「お母さん」しかいないしなぁ??となったのかも。

それからは、他の先生方も私のことを「お母さん」で統一してくれるようになりました。

ママ=お母さんのように、大人にとっては当たり前のことでも言葉を覚え始めた子供は不思議に思ったりするものなのですね。

考えてみれば、うちは小さい時から大人が使う言葉で子供にも話していたかもしれません。
「ワンワンいるねぇ~」と言わずに「犬がいるねぇ~」と言っていたような気がします。

娘もお兄ちゃんと歳が離れているので、大人っぽい言葉だったと思います。
もちろん娘も「お父さん・お母さん・お兄ちゃん(今はお兄さん)」です。
夫や私が子供を呼ぶ時も呼び捨てにはしていません。
もちろん外では「うちの○○が」とは言いますが。

その家庭によって呼び方が違うのも面白いですよね。
家族からも愛称で呼ばれていたりする子もいますよね。

ママという響きも若さを感じられていいなぁなんて思います。
自分の同級生が子供からママと呼ばれていると、なぜか自分だけ歳が上になった気分になってしまいます(笑)






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