"自転車競技に特化した筋力トレーニング"のスプリント出力への影響

こんにちは、コロナの影響により大学のトレーニングセンターが再び使用不可能になってしまったNKDです。

前の記事で述べた通り、筋力トレーニングは持久力競技にも有効であるという報告は数多くされています。

その中でも今回は、

自転車競技用に改作した筋力トレーニング

についての論文をチョイスしました。

今回の内容はトラック選手を対象としていますが、ロードの選手でもスプリント力を高めたい人も必見です。

なんと本論文では、世界トップレベルのトラック選手が行っている筋トレ内容やトレーニング内容にも触れられており、NKD大興奮の内容でした😍

1. 自転車競技用の筋トレって何？

例として、スクワットを想像してみましょう。

足腰を鍛えるトレーニングの代表ともいえるスクワットは、基本的なフォームとして、胸を張って腰は曲げずハムトリングス(太腿の裏)が床と水平になるくらいに股・膝関節を曲げますよね。

でもそれって、自転車を漕ぐときの姿勢に似てますか？🚴‍♂️

もう何となくわかったかもしれませんが、今回の文献が言う"自転車競技に特化した筋トレ"の定義は、

ペダリングの動きで行う筋トレ

です。

2. 今回紹介する文献

大学ランキング雑誌Times Good University Guideにて、現代的で最も優れた大学として選ばれたことのあるイギリスのノーザンブリア大学等の複数の大学と、オランダ自転車競技連盟が共同研究したものです。

被験者の名前は伏せられていますが、おそらくオランダorイギリス（もしくはその両方）のナショナルトラックチームのメンバー24名です。

被験者のうち4人は2つのオリンピックに出場し、3つの金メダル、1つの銀メダル、1つの銅メダルを獲得しました。13人はシニア世界選手権に出場し、4つの銀メダルを獲得しました。

と述べられています、えぐい・・・笑

3. 実験方法

3-1 被験者のグループ分け

通常のトレーニングのグループ（CON；n=11、男性9名、女性2名）と、通常の筋トレの代わりに自転車競技用のトレーニングを取り入れたグループ（EXP；n=13、男性8名、女性5名）に分けました。ベースライン時の絶対ピークPPOと相対ピークPPOには、各グループ間で差はなかった。どちらもピークパワーの平均値は1540w程度に合わせました。

1540wは私のピークパワー(22.9w/kg)ですが、これは女性も含めた平均値ですからね、自分もまだまだです😭笑