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多様性はなんですか?デザイン・リサーチとどんな関連性がありますか?#今月のkintoneDesignTeam

「今月のkintoneDesignTeam」とは?

こんにちは!kintone プロダクトデザイナーのSam(@Samsam__unicorn)です!

今月のkintoneDesignTeam」とは、現役のkintoneデザインチームのメンバーが、質問に対して回答していくコーナーです。

ほぼ私が興味本位で気になったことを先輩たちに質問を投げかけるというコーナーになっていますが、もし私たちのデザインチームに質問があればぜひこちらから質問してください!お待ちしております!

今月の質問:

💬あなたにとって多様性はなんですか?デザイン・リサーチとどんな関連性がありますか?

What does diversity mean to you and how diversity relates to design/research?

早速メンバーたちの答えを見てみましょう!


プロダクトデザイナー 王子田良輔

非常にイメージのよい言葉ですが解釈も広い言葉なので安直に使わないようにしています。

結構マーケティング用語的に使われるので特に注意しないといけないなと。

デザインの関連性で言うと、ユニバーサルデザインとかいう言葉があるくらいですから、人種、言語、セクシュアリティ、身体的特徴などを考慮する必要は絶対だと思います。

ウェブアクセシビリティの枠組みなどがまさに多様性の部分を考慮されている証拠ではないでしょうか。

機械的に、他言語の対応をしたり、コントラストのテストをするだけでなく実際のユーザーに会うのが大切なんだろうと思います。

そこはリサーチでカバーできる部分であり、1つの製品が多様な状況で使われているところを自分の目で認識すると実際にデザインするときにペルソナが頭に浮かぶので良いと思います。

サイボウズでも実際に海外に行って視覚障害のある方にKintoneを触ってもらったことがあります。目の前で見ることで改めてUIが見えない世界でのマークアップや文言の重要性に気付かされました。

それ以降デザインするときは必ずその人のことが頭に浮かびます。体系化されたアクセシビリティのルールを学ぶのと共にそれをさらに内面化するためには実際のユーザーに会うのが大切だと思うので、このような活動を続けていきたいです。


UX / UI デザイナー Sebastien Breuilles

私にとって、多様性とは、何よりも自分の考え方を広げるチャンスです。

確かに、日本人や台湾人の同僚に比べれば、知らない文化もあります。他の人の文化を知ることは、自分を豊かにすることです。

考える過程では、お客さまの期待をより深く理解できるようになります。また、グラフィック制作のインスピレーションの場も広がります。

また、私はヨーロッパとフランスの出身なので、同僚に異なる視点を提供することができます。

ですから、多文化な環境で働くことは、多少の誤解を生むことはあっても、チャンスであると言えるでしょう。


UI デザイナー 咲

自分にとって、多様性とは「自分と他者を知り、理解すること」だと思います。

自分を理解すると、他者の理解に繋がり、他者の理解をすると、自分の理解に繋がる。

この繰り返しが多様性に繋がって行くのかなと思っています。

デザインでも基本同じかなと思ってます。自分の感覚、考えだけでデザインをしていくのはデザインと呼べない気もします。一緒に取り組んでいるチームのメンバーの視点、実際のユーザーの価値観やバックグラウンド含めて知る、理解すると、デザインへの観点や感覚を見つめ直すことができ、よりよい営みに繋がっていくと思います。

なかなか難しいことでもあるけれど、日常でも他者に対して好奇心を持ったり、心を開くということをしていけたらと思ってます^^


プロダクトデザイナー Sam

私にとって、多様性は自分と違う人に向き合う、そして寄り添うことです。自分と違う文化、バックグラウンド、価値観違う人と向き合うことは、素晴らしいことであり、怖いことでもあると思います。

自分の価値観がチャレンジされる可能性が高くなるですから。
「今までこういう価値観をすごく重要視をして生きてきたけど、相手が真っ逆の立場に立っている。」ことが多くなるですから。

バックファイア効果をご存知ですか?
意見が対立しているグループに話し合いをさせたら、ますます頑なに自分の考えを信じるようになってしまったことです。(source
しかし、そのバックファイア効果から乗り越えて、自分が賛成しないけど、対立した意見の存在を受容し、そして受け入れられること自体は、人生においても大切なことだと思います。

デザインにおいて、多様性の人と意見を知れば知るほど、自分のバイアスが少なくなったり、他人からのフィードバックも客観的に受け入れやすいと思います。Less egoの状態になりやすいとも言えます。

「自分はこう想定しているけど、他の人は必ずそうでもない」ことは私のデザインでの一番の信条です。
うまくできていると言えないけど、たとえ自分が賛成しない意見でもコミュニケーションを続けて寄り添うデザイナーになりたいです。

多様性をテーマにしたおすすめしたい本:
多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織:多様性は組織的になぜ必要ですか?を論理的に説明する本


UXリサーチャー 齋藤雄太

プロダクト開発の視点で言えば、多様性(を知ること)は、プロダクトの可能性を広げることにつながると思います。

変化が激しく、多様性の高い現代においては、どのような人たちが、どのように、どのような理由でそのプロダクトを使っているのか、それらを推測する難易度が上がっています。だからこそ今、UXリサーチが非常に重要だと考えています。
私はKintoneというプロダクトのリサーチを担当していますが、kintoneを使う人びとは本当に多様です。当たり前ですが、一人として同じ人間は存在しません。
そういった多様な人々と実際に話し、プロダクトとの関わりを丁寧に探っていく。そうすると、自分達だけでは思ってもみなかったような使い方をしている場合があります。そしてそういった発見は、わたしたちのプロダクトをより良い方向へ導いてくれると思います。


デザインプログラムマネージャー KazuMax

私にとって、多様性とは、デザインに必要な「視点」を増やすヒントをくれるものだと思っています。

物事を考える時、自分の視点だけで考えるのと、さまざまな視点があることを認識した上で考えるのとでは全然違うと思っています。

多様性と一言で言ってもいろんな分類のできる軸があると思います。その全てを知り、全てを理解することは到底できないと思います。しかし、理解できないから知らなくていいわけではなく、理解できなくても、知っているだけで、自分の考えを立ち止まり、見直すきっかけになり、デザインの幅が広がっていくと思います。

また、自分で自分の持っていない視点で感じることを再現することはとても難しいと思います。そういう時に生きるのがリサーチだと思います。そして、リサーチをすることで自分の知らない視点を知ることができると思います。

多様性に向き合うことは、デザイナーとしての幅を広げることにつながる活動だと思いますし、向き合い続けなければいけないことだと思います。


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