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MSX対応スマートウォッチ・8bit腕時計特集

嫁がそろそろスマートウォッチが欲しいと言うので
「これなんかどうだ?」
セイコーRC1000を勧めたらシバかれました。なんでや!Apple Watchなんかより全然カッコイイよ!。MSXだけじゃなくてPC-9801・PC-8801・PC-8001・FM-7・FM-8・X1にも接続可能って無敵ですよ。


SEIKO RC-1000・PC接続でデータ入力してそれを表示するというコンセプト。
『 腕ターミナル 』のコピーも納得。


80年代のデジタルウォッチらしいデザイン。
父曰く「ロレックスしているより知的に見えた」とのこと。


資料によると1984年5月発売。85年にかけてPC雑誌を中心に宣伝されていた。


セイコーは色々なタイプのPC腕時計を発売していました。

それじゃこいつはどうだ!エプソンの誇るRC-20ですよ。正真正銘CPUは我らがZilog Z80!時計部分にも4ビットワンチップCPUが入ってデュアルCPU構成という贅沢仕様。これぞ真のパソコンウォッチです。値段もカシオMSXのPV-7より高いですが💦
光り輝くパーツが眩しいですね。


発売は同時期の1984年。「リストコンピュータ」と題されている。

RC-20はRC-1000と違って単体での使用を前提とした「腕時計コンピュータ」というコンセプト。非常に凝った作りで液晶パネル上を18個の入力キーと5個のファンクションキーに分割し、それぞれをキーボードとして使用します。後述の動画を見てみると液晶パネルに薄っすらと6X3のキーがるのが解ります。


ASCII 1985年04月に掲載された内部部品。

本体の左側にはなんとRS232C端子を備えています。この端子を他のパソコンにつなぐことでプログラムをRC-20に転送することが可能になります。マニュアルも充実していて、実際にZ80の機械語でプログラムを組んだ人もいるそうです。


「腕に汎用8ビット」というキャッチコピーが素敵です。


ROMローダーでRC-20専用のROMソフトを読み込めます。チップがむき出し😁

何とEPSONから供給されたRC-20専用のROMソフトも存在するようです。広告を見る限りゲームのカートリッジ方式ではなく、むき出しのチップのままみたいですね。これを専用のROMローダーを利用して転送します。ビジネスソフト以外にもレージングゲームなどもあったとか。


EPSONはハンドヘルド・コンピュータを多数発売していました。その延長線上の企画だったのでしょう。QC-10 HC-40/80/88などとも連携できるようです。


月刊アスキーでのRC-20とRC-1000の性能比較

最後に真打登場!ど~ですかお客さん、このセイコーUC2000の素晴らしすぎるデザイン!もうこれ芸術品ですよね。何とBEEP(音楽)機能も搭載。オプション機器を接続するとZ80でプログラムを動作させることが出来るだけでなく、BASICも作動すると言うポケコン近い構造のようです。


「腕コン」が愛称。パソコン少年のハートにピンズドの広告


合体ロボ感がハンパないです。

UC-2000のコンセプトはずばり「合体型腕時計パソコン」。本体の腕時計・キーボード・プリンタ付属コントローラ・RS‐232C装備インターフェイスアダプタの四つのパーツから構成されています。腕時計は独自の4ビットCPUを使用、コントローラ部にはZ80A相当のCPUを内蔵しているのでこちらが本体という見方も出来ます。


コントローラーにROMをセットすると英語辞書やゲームが楽しめます。


RS‐232C装備のインターフェイスアダプタ。PC-8801・PC-8001に対応


MSXマガジン1984年5月号の特集記事。

海外の「80年代レトロテクノロジー」と題した番組の中で特集されたUC2000を使用するシーンを発見、切り抜いて投稿してみました。海外でも販売されていたみたいですね、ちゃんとゲームやプリントも出来るようです。
90年あたりまで日本ではこういったIT系ガジェットが盛んに開発、販売されていました。残念ながら定着には至りませんでしたが、何時の時代でも男の子はこういうアイテムに弱いのですよ。

最後に外人のPCマニアさんが「Epson RC-20 コンピューター・ウォッチをようやく手に入れた。」ことを記念してGoogleのゲームを移植してくれています。素晴らしい出来栄えですね。
やはりこれらの8bitスマートウォッチはパソコン少年を惹きつける魅力に満ち溢れています。


米国の老舗PC雑誌BYTEの1981年4月号の表紙。PCの腕時計化の夢が詰まっていますね。


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